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2019年6月30日 (日)

メカニックも主役に

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華々しく描かれる戦闘機、しかし、ゼロ戦一機飛ばすために
多くのメカニックが活躍しています。こちらも先日の女子挺身隊と
合わせて紹介します。こちらのイラストは谷田優実さんです。

藤中健二さんをゲストにお迎えします

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夏コミ頒布予定の拙著「戦鳥」のコーナーに
イラストレーターの藤中健二さんをゲストにお迎えします。
 
陸海軍のエースパイロットの人物画を身近に感じて頂きたく
全てカラー(こだわりました!)で描いて頂きます。
 
現在、海軍のイケメン4名、陸軍3名を予定しています。

リーサルウェポンズ


YouTube: ザ・リーサルウェポンズ『Super Cub is No.1』THE LETHAL WEAPONS

こよなく愛するリーサルウェポンズが新曲をアップロード。
みんなみんな、日本を愛してる。

2019年6月29日 (土)

二式大艇と二式水戦

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二式大艇と二式水戦が仕上がりました。好きです。水上機。

2019年6月28日 (金)

新しいブランド

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新しいブランド作りました。
来週、出来上がります。アンカーといっても水上飛行機のポート(港)
月は女性の象徴であります。

「戦鳥(いくさどり)~帝国陸海軍航空機総覧」

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お待たせいたしました。『戦鳥』通販開始しました。
下記の説明文を熟読・ご理解の上のお求めをお願いいたします。
   
拙著は試作版となります。小部数を発行し
専門家の方のみにお配りし、再検証を行う為の
本でございましたが、予想以上の反響を頂き
僅かではございますが、一般の方にも頒布する運びとなりました。
 
また、拙著の刊行にあたりまして、当初
商用誌のお誘いがございましたが、
自由に書き(描き)たかったため、私家版となりました。
 
何卒ご理解、ご協力を
賜りましたら堪能でございます。
 

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2019年6月27日 (木)

A-26

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A-26。
インベーダーでなくて立川飛行機のキ77です。
 
「こんな綺麗な飛行機見たことないです!!!」
  
「こ、これを真っ白な状態で青い空に浮かべたい!!!」
 
小島氏の工房にお邪魔しまして、
一目ぼれしまして、小島氏製作中にもかかわらず、
借りてきてしまいました。
明日にはお返ししなければ。
  
こ、これは絶対、俺がアウトライン描くぞ描くぞ・・・・
ぐはっ

北宇都宮出展終了

北宇都宮航空祭(宇都宮駐屯地創立記念行事)出展
今年をもちまして終了とさせて頂きました。
今まで応援してくださった方、
誠にありがとうございました。
 
宇都宮(南)も終了となります。

筑波海軍航空隊記念館売店撤退

筑波海軍航空隊記念館の売店より
事業撤退します。筑波限定品は在庫限りとなりますので
お求めになりたい方はお早めにぜひぜひ。

アブロ機撤収作業

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筑波海軍航空隊記念館より
アブロ機の撤収作業を行いました。
宙返りもできる100年前の戦闘機です。
 
ほかに、テキサンのエンジンも撤収しました。1トン以上あって
人力でトラックに載せる作業、死ぬかと思いました。
いずれも今後、公開の予定はありませんが、オーナーの手元で
いったん保管する形になります。

nano

Nano_27月から「nano」(ナノ)という女子小中学生向け
コンテンツの製作をやらせていただきます。
(デザインは仮です)スタッフ2~3名で同時並行で
飛行機もガンガン描いています。

取材

飛行第77戦隊「隼」でB-29撃墜経験のある
パイロットの方に取材に行ってきました。

インタビューは2時間行いまして、私の印象的だったお話かつ
パイロットの方の辛かったご経験として
空戦を行うと、昨夜は隣のベッドにいた
戦友が今夜はいない、ということだそうです。
 
港湾に停泊する艦船爆撃にやってきたB-29を
高度6000メートルから4000メートルまで
落としたところ空対空距離500メートルまで接近して
13ミリを打ちまくって離脱。
 
エンジンから白煙が上がったものの、戦果確認できず
撃墜を知ったのは、クルーの遺族から連絡があった
戦後のことだったようです。
 
B-29は被弾したのち、シンガポール東方へ旋回しながら一時間半も
飛行を続けたのち墜落、クルーは全員、戦死したそうです。

アフターエフェクトに乗り換え


YouTube: 零戦虎徹

今まで動画を作っていたビデオスタジオというソフトが
サポート終了してしまったので新しい動画ソフト
アフターエフェクトを練習中です。
 
素材をPsやAiで作りこまなくても、これ単体で 
youtube向けに便利な機能がたくさんあります。
たとえばトリミングしなくてもいいとか、とても楽ですが、
今までと操作方法が全然違うので、マニュアル本見ながら
頑張って覚えます。とりあえず一本作ってみました。

晴嵐

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今日のイラストは「晴嵐」です。夏コミで側面図と合わせて
全てお披露目します。

また塗り絵をやってしまった

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背景用にカラーリヴァイブ。
モノクロ写真にカラーを入れてゆく作業は楽しいですが
気付いたら外が明るくなってます。

2019年6月24日 (月)

桜花の離陸

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桜花の離陸、二枚目です。
離陸を目撃していた343空彩雲隊の杉野さんの証言です。

2019年6月22日 (土)

夏コミ用記事

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一部ができました。
もう少しビジュアルを増やして数ページになり
文字も大きくなります。
 

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モノクロ写真をフォトショップでカラーに塗り絵していく作業が
一番時間がかかりました。楽しいんですが、突き詰めると
大変なので、どこかで終わりにしないといけませんでした。

2019年6月21日 (金)

散る桜、残る桜も散る桜

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桜花と一式陸攻を描いています。

2019年6月18日 (火)

Lemiさん@蒼空はるか

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Lemiさん@蒼空はるか
6月16日、宇都宮飛行場にて
 
老若男女、特に小さい女の子から大人気で
それが一番嬉しかったことです。
 
蒼空はるかというキャラクターは
小さい子供さんや女性でも抵抗なく受け入れてもらえるように
作ったキャラクターであり、大切にしているコンセプトです。

宇都宮航空祭(北宇都宮駐屯地開設46周年記念行事)

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異機種編隊による祝賀飛行。日光連山をイメージした
「ニッコーフォーメーション」
 
一番機は宇都宮が誇るTH480B(ブルーホーネット)単機、
続いて同じくブルーの6機。続いてUH-1の3機編隊、宇都宮の「飛龍」
ことUH-60J、3機編隊、霞ヶ浦より飛来のCH-47チヌークと
AH-1コブラが殿(しんがり)を務める15機の大編隊であります。
 

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ワーグナーの「ワルキューレ」が聞こえてくるようであります。
 

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ブルーホーネットのブレイク(散解)

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急降下して地上をかすめるブルーホーネット。
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栃木県警ヘリ「おおるり」この期待もこの宇都宮飛行場から発着しています。
 

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霞ヶ浦から、ゲスト、AH-1コブラ
 

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UH-60J、宇都宮所属12ヘリ隊第一飛行隊コールサインは「飛龍」

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アメリカ軍、座間基地よりゲスト機。
同じくUH-60米軍の仕様。

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地上展示のブルーホーネット。コールサインは「タンゴ」

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以上、カメラマン波木雄介でした。
飛行機好き持っているような100万オーバーの望遠レンズはないので
高角レンズで撮れるところまで撮った!そうです。

2019年6月13日 (木)

コラージュパネル完成しました。

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コラージュパネル、完成しました。

Lemiさん

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6月16日、日本でも屈指のレイヤー
Lemiさんに蒼空はるか役をお願いすることに決まりました。
ぜひ会いに来てくださいね。
 
こちらはご本人からお借りしたナチュラルなお写真。

2019年6月 8日 (土)

永井さんとスカイツリーと

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ペリリューなどの、ジャングルを最初は一人で歩いていました。
当初は、それで「あなたのやっていることは非常に危険だから、
必ず相棒を見つけろ」とお叱りをいただきました。だから今はもう
一人では行きません。
 
それで、話を戻すと、当初はジャングルを一人で歩いていますでしょう。
私、全く、霊感も、恐怖感もないのですけれど(呑気でしょう)
立ち止まって、ペッドボトルのフタを開けてごくごく飲んでいると
(休憩している時間はとても静かです)
なんだか、後ろめたいんです。玉砕の島で、みんな水を求めて
亡くなっていったのですから。私だけ、こんなに水を
独り占めしていいのかと。
 
一度、ペリリューの宿舎で居合わせた観光ダイバーに
「日本兵の幽霊が出るらしいですよ」と言われて、なんだか頭にきたので
「出るなら会ってみたい」と言ってやりました。
 
さて、話は現代になります。平成最後の日、
ペリリュー戦の最後のおひとり、
永井さんを車で浅草~茨城をお送りしました。同行者が
  
「永井さん、あれがスカイツリーですよ。冥途の土産
によく見ておくといいですよ」
 
この人、仲が良いので、永井さんにまった遠慮がございません(笑)
もちろん、永井さんは極めて崇高なるサムライですし、
戦争体験もいいんですけど、それをいったん忘れると、
すごくユーモアのある方で雑談がめちゃくちゃ面白いんです。
時間のあるとき、たくさん書きたいです。
  
「ほう、スカイツリー、いくらぐらいで入れるんかね?大相撲より安い?」
 
今回の講演会はお寺さんでした。
お寺さんの掛け軸を指でザラザラ触りながら、
 
「こりゃあ、コピーかな?この雲は子供みたいな絵だね。わたしだって
いくーらか絵ぐらいはわかるんだかんね」
  
「あの、ちゃんとしたお寺さんなので、コピーはいくらなんでもないかと・・・。
触っちゃダメです。ほら、ご住職が戻ってくるから!」
 
永井さんと一緒にスカイツリーを眺めて、
とても良い思い出ができました。
 
「永井さん、明日から令和ですね」
 
いつまでもお元気で。

Z旗掲げし金曜日

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単行本第二巻作業締め切りリミットラインが迫っている。
今回の漫画は奇数ページ、
つまり右ページで終わっているので、左側が白紙になる。
そこに差し込むデザインを考えなければならない、
とりあえずアタリ(印刷用語で仮の画像)を入れたところで
作業が止まってしまう。
  
篠原
「うわああ、この余った左側ページ、どうしたらいんだ・・・
こんな感動的な結末で」
 
ヤスさん
「適当でいいですよ。雲の絵とか」
 
篠原
「いやいやいや、それは無理!!これに見合うデザインを
考えないと」
   
金曜日も午後。
クリエイター全員で締め切りという名のモンスターと戦う。
 
篠原
「うーん、うーん、桜井、締め切り間際はものすごい圧迫感というか、
泣きそうにならない?」
 
桜井
「いやー、ならないですよ。逆にハイテンションですね。」
 
みんな強い。僕が一番、情けない。

2019年6月 6日 (木)

萱場製作所

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ペリリュー遺骨収容の折、偶然見つけた
ゼロ戦のショックアブソーバ(脚の一部)。
ロッド部分は70余年経過した今でも光り輝いていた。
 
ちなみにKAYABA(萱場製作所)製である。

飛行機の絵柄打ち合わせ

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佐藤ヤスと桜井と私、三人で
「疾風」の模型を使って、漫画で使う
絵柄の打ち合わせです。分担して描いてます。

2019年6月 5日 (水)

今日はミッドウェイ海戦の日

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今日はミッドウェイ海戦の日。
 
蒼龍直掩のゼロ戦隊は
低空から進入するTBDデバステーター雷撃機を全て撃ち落として
艦橋からは拍手があがっていた。
 
デバステーターの犠牲があって
上空ががら空きになっていて、ドーントレスが
「蒼龍」に向かってダイブする。

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蒼空はるか第9話「フライトレス・バード」予告

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蒼空はるか第9話「フライトレス・バード」
10話(タイトル未定)と合わせて、間もなく単行本第二巻出ます。
最後の編集作業中です。
発売日が決まりまりましたら、
こちらでお知らせします。

実話

模型製作をお願いしている小島さん。
講演会の折、非常にお骨折りをいただきまして
心より感謝申し上げます。
 
「制作中に小さな部品をピンセットで弾いてしまい、部屋中探しまわったんですが、
どうしても、見つからないんです。」
 
「わー、それは難儀でございましたね」
 
「ええ。しかし、これが皮肉なことに諦めた頃に見つかるものです。
部品のほうから戻ってきました」
 
「ええ、どういうことですか」 
 
「ゴロウの背中にくっついて、家中を歩き回っていたんです」
  
「ワンちゃんがいるとは存じ上げませんでした」

2019年6月 4日 (火)

ショートコント

昔のサーキットのクルマ仲間に偶然、会う。
 
「あたし、もう57になったよ。ババアだよ」
  
「こらあ!!!!自分でババア言うんじゃない!」
クルマは?」
  
「結婚したら全然乗らなくなったのよ。あるけど駐車場に置きっぱなし」
 
「それはダメだ。タイヤつぶれておにぎり型になるらしいぞ!」
  
「うーん、そうなの?そんなタイヤ、見たことないけど。
ねえねえ、また、今度、走ろうって言ってよ」
 
「うん、わかった。機会があったらね。じゃあ、サヨナラ」
 
「さようならじゃないでしょー。またね、でしょ。」
 
「やだ!そんな、女みたいな挨拶!」
 
「うーん、もっとのんびり生きなよ。昔みたいな直ちゃん、
どこいったのさ?」
 
「ちゃんといるよ。15年前のここに。いつでもいる。いつでも会える」
過去も未来もぜんぶ含めて溶けちゃって自分だから。
過去だけ振り向いてると辛いだけだよ」
 
「なにそれ。言ってること全然わかんない。」
  
「わかった。じゃあ、シンプルに言い方を変える」
 
「うん。なに?」
 
「ババアとか二度と聞きたくない」

青いピンヒール

いま、仕事がなかったら描きたいもの。青い靴。
9センチくらいの華奢だけどとても美しくて
綺麗なピンヒール。
 
彼女はサーキットで、少し褪せた、でも悪くない、言い方だと、
レースクイーンをやっていた。
青い衣装でピンヒールを履いていた。
 
今思えば、
僕は、彼女のプライベートを知る
数少ない一人だったと思う。
 
なんでか、わからないけど、僕は女性の友達が多くて、
でも、安心していいのは、そこから先へ
進むことはほとんどないから。
自身がそれを望んでいなかったし、
 
「女の子ばかり、それも綺麗な子が友達で」と言われるけれど
それを言われて、ちょっと考えたときに、
何かやだ、友達だし、それはなんだか気持ち悪い、とさえ
感じるものがあるからなのかな。
うまく言えないけれど。どんな綺麗な人でも。
よくもわるくもそれはピュアに考えるならば
自身の魂を入れておく器でしかない。
  
だから、一度「自分も女だったらよかった」
と関係あるような、ないようなことを漏らしたことがある。
いまでもその言葉が適切だったかは謎である、だけど
答えを出そうとも思わない。謎で終わることはたくさんある。
 
前置きが長くなった。  

彼女の休日、
履くのは、専ら薄い靴。
小石さえ踏んだら痛そうな薄い薄い、靴下みたいな
サーキットシューズ。
 
休日の彼女がレーサーそのものだったのは
だれも思いもしないだろう。
 
彼女の操る真っ白のクルマは決勝レースで
最もタイトな第3コーナーに儚いくらいのスピードで突っ込んでいく。
後輪を僅かに縁石に乗せて、跳ねると、踵を返すようにノーズを
コーナー出口を向けて、視界から消えてゆく。
  
ラップを重ねるごとに、どんどんポジションを上げる。
スリップストリームに入って、テールトゥノーズ。
そこから脱して、横に飛び出すと、
クルマはよろめくに程に大きな風圧を受ける。
前のクルマはコーナー手前でプレッシャーに負けて
だいたいが、道を譲る。
 
彼女の走りは強かで、
「使えるものはなんでも使え」と語りかけるようだった。
速かった。いつかクルマで死ぬんじゃないかと覚悟してた。 
 
次。
 
彼女の休日、
専ら、読書。
僕は、彼女の彼女の薦めるものは片っ端から読んだ。
 
読んで共感したところ、逆に理解できなかったところも
正直に読書した感想を書いて手紙を書くと、
3倍くらいの量の返事が来た。悔しいというか、
愚敬の念というか、とにかく恐れ入った。
 
いまでも我が家には沢山の本がある。
 
ひとつ思い出したのは、
僕が単行本の装丁のデザインの話を手紙で書くと
「装丁も作家の表現だから大切にしたいけど
どうしても場所を取るので、
一度だけ眺めて、文庫本を買っている」と丁寧に
書かれた返事が来た。
 
あと、思い出したことは
 
適当なファミレスに行く。彼女は
注文を取る前から、マイペースにメイクを直しに行って、 
お冷やのグラスが水滴でいっぱいになるころ
戻ってきて、メニューを逆さまにしたままニコニコして、
しばらく眺めて、ようやく気がついて
「あっ」と、漏らすように言って、元に戻している。
それだけである。
 
ファミレス、といても
あまり食べている姿を覚えていない。
 
彼女はあまりしゃべらないで
ニコニコしているだけだった。たまに
ひとつ、ふたつ、短い言葉をなんとかひねり出して、
あとは遠慮するように、窓の外を見ている。
 
そっちを向くと、長いまつ毛だけが印象的で
瞳の色はわからなくなった。
 
彼女が挨拶もなく、いきなりこの世から去ったのは
土曜日の朝だった。26歳だった。 
 
記憶が断片的で、よく憶えていない。
最初は電車か何か乗り合いの乗り物の中で
それを知ったような気がする。
   
彼女のSNSは年齢を重ねる。見ると辛い。 
 
それからしばらく経って
 
大人数での飲み会。
こういう場は苦手だ。お向かいの年輩の先生が
注文を取りに来た女性の店員さんに
「加奈さんっていうの。この名前の人は美人しかいないねえ」
と声をかけている。まったくもう、みんなに言ってるのかなー。
でも、先生はこれが常なんだろうし、言われる加奈さんも
けっこう常なんだんだろうな、と思った。
(あっ、先生って書いちゃった)
 
この話は直接は関係なくて
書きたくなかったんだけど、
これがあったから、
フラッシュバックした。
 
そう、彼女の名前だったから。
 
彼女はあまり食べなくて、どちらかというと
必死にスプーンで何かを口に運んでいた気がする。
 
教えてもらったたくさんの本からもらった知恵が
今の僕を、おそれおおくも生かしている。
 
青いピンヒール、特別に描きたいのは、
僕にとっては三つのテーマがあって、
儚さと美しさと強さの象徴だからだ。

永久欠番


YouTube: 「永久欠番」中島みゆき/カバーby前田泰孝(Yasutaka Maeda)

『永久欠番』ありました。

赤松貞明さんの居酒屋について

亡くなった作家のヘンリー・サカイダさんが
最も好きなパイロットが赤松貞明さんだそうだ。
 
ヘンリーさんの著書には
赤松さんは晩年はアルコール中毒で苦しんだと
書かれている。でもそれは誤解で
高知で居酒屋を経営していて、幸せそうだった。
 
最近、なんと、その居酒屋に通われていた方と
知りあうことができた。
許可を頂戴したので、もう少しで掲載できる。
 
ヘンリーさん生きていたら、 
喜んだことだろうに。
この事実を知らせられたらよかった。
あと半年早かったら。

長文に対する弁明

なおとさん、パソコンばかりに向かって、たまにリラックスできる
趣味を見つけるといいよと
アドバイスを受けるのだけど、長文を書くのが休息方法なのだ。
眠れない夜を、諦めて仕方なくテキストを書いて過ごしている。
決して仕事をさぼっているわけでない。
  
航空力学で有名な谷さんのエピソードで
糸川英夫が不眠症で悩んで相談したときのことを次のように
に書いてある。
「君、僕なんて、眠れない夜を勘定したほうが早いよ」
 
何の解決にもなっていいないのだけど
救われたような、わけがわからない。
 
だから、ピクシブ文芸で、いっぱい小説を書いている。
戦争や航空とはぜんぜん関係ないのだけど、
  
割合、僕は色々、色々なことを経験してるらしく、
苦しんでる人の何かの役に立つと思って、
いつかペンネームで出そうと思って書いている話がいっぱいある。
少しだけ、マイルドな話はこっちにうつしてはいるけれど。
書いて書いて、途中で止まっている。
 
最近は「二人の三角関係」と「永久欠番」という二篇を書いた。
「永久欠番は」中島みゆきの同名タイトルと全く同じような
内容だけど、偶然にも同じような経験のテキストで
 
「二人の三角関係」
タイトルが安直かと思ったけど、これは解離性人格性障害の話で
すごーくざっくり書くと、幼いころのトラウマ、特に
バイオレンスや性暴力が関係すると、多いような気がするけど
一人の人格がもう一人を守るようになる。
記憶がある人とない人がいる。

2019年6月 3日 (月)

NHK Eテレ、又吉直樹のヘウレーカ!

NHK Eテレ、又吉直樹のヘウレーカ!におきまして
私の撮ったレアな写真が紹介されます。
6月26日放送です。

最後のウォーバード

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堀越二郎さんが最後に手掛けた
ウォーバード「烈風」11型です。
 
八景島のはウェザリングがきついから
綺麗な状態で絵にしました。

Z期を掲げよ

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Z旗を掲げております。今週はデザインの専属契約している
某社様からフリーの期間を頂戴しまして、航空祭の連続入稿です。
 
このところの寒暖差でアシスタント桜井が体調崩しまして、
なんとか頑張る次第であります。

2019年6月 2日 (日)

声優さんと打ち合わせ

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蒼空はるか(ソライロパレット)の声優さん
四名と、東京で打ち合わせでした。
蒼空はるか役の澤崎柚希さん
@yukkyfadeout
 
市貝みさき役の飯田悠佳さん、
@yuka2185
 
渡良瀬あやか役の東雲舞さん、
@Shinonome_Mai
 
この後、時間差で、壬生つばさ役の
謝花(じゃはな)さんとお目にかかり
@yusura0901
 
最後に、氏家さくら役の高木高子さん
@SWasaviにお目にかかりコンセプトを説明させていただきましたら
いよいよソライロパレットスタートです。
 
カメラマンは波木雄介です。

僕とヤスさんの決めた「直球勝負」

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百式司偵の記事から続く。
ヤスさんは僕の想いを魂を込めて絵にしてくれる。
(キャラクターは氏家さくら。衣装デザインは入江真愛)
 
僕とヤスさんは、子供さんにもわかる、元気な王道の作品を
作ろうと決めた。時流に媚びたような変化球作品は無しでいこう。
こんな時代だからこそ、明るく元気なキャラクターを
作ろう。大切なことはブレさせない。一貫したテーマを!
そして、ストレートだけで勝負だ。それで最高に面白い作品を作ろう。
これは二人で決めた大切なルールだった。

平和な空は蒼い

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『蒼空はるか』
それを子供さんにもわかりやすく描きたくて
佐藤ヤスと漫画をはじめた。蒼空はるか、この作品には
大きなテーマふたつある。ひとつは平和。もうひとつは
産業遺産の伝承である。僕はいくらあっても書き足らない。
 
蒼空の蒼は硝煙のない、弾丸の飛ばない、真っ青の蒼。
平和な空は蒼い。インタビューしたパイロットの人たちは
みんな、言っていた。平和な空は蒼いと。
 
駅の跨線橋からあふれでるひとたちは、誰もがみな、 
スマホ片手に下ばかり見て歩いている。
高いヒールを溝にひっかけそうになりながら、
革靴をひきずりながら。
 
上を向いて歩こう。僕たちの頭の上には
いつだって、高い高い、蒼い空がある。
曇り空のときだって、雨だって、その上には蒼い空がある。
空の蒼さに飽きることはない。

産業技術の伝承


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百式司偵の四型。その流線形のフォルムは当時超未来的デザインだった。
ゆえに我が国は早い段階から航空機で700キロ以上のものスピードを出している。
  
キカイはキカイ、それ以上でもそれ以下でもない。
ただ、私たちの先輩方の技術者は洗練を続けていった。
早いものは必然と美しくなる。

2019年6月 1日 (土)

飛行第11戦隊の疾風

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ノモンハンで勇名を馳せた陸軍戦闘機隊。
飛行第一戦隊とともに最も古い歴史と伝統を誇る。
 
大東亜戦争開戦後は、マレー、パレンバン、ビルマ、
ニューギニア等、南方各地を連戦。
歴戦の老練操縦士も戦死し、稼働機も減少。玉砕した。

天翔ける虎(飛行第82戦隊)

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「天翔ける虎」
 
漢口を拠点とした飛行第82戦隊(独飛55中隊+18中隊)
「虎は千里を往き千里を帰る」如く大陸奥地まで
その航続距離と速度を発揮し数々の挺身偵察を成功させた。
終戦間際には朝鮮に移駐し第一期航空作戦に参加した。