2018年12月10日 (月)

疾風のプロペラ設計技師の関口博士が願った平和

Dscn2515

Imgp5793 四式戦「疾風」のプロペラを持たせてもらいました。
ズッシリ重いです。これを2000馬力のエンジンで四枚回すのですね。
色も当時のままです。 
  
なぜ、疾風からプロペラの構造を変えたのか?
少しだけ専門的なことを書きますが、
なるべくわかりやすく説明したいと思いますので
よかったらご覧ください。
 
零戦など、日本機のほとんどは「ハミルトン式」という
プロペラを使っていました。故障も少なく構造も
シンプルで非常にすぐれたプロペラでした。
 
ところが、「疾風」のプロペラの主任技師だった関口博士という方は
疾風から「ラチェ式」という新しい電動の制御方法に変更することを
提言したのです。ハミルトン式でも充分な性能を得られたといいますが
なぜ、リスクとコストをかけて新しい技術を導入したのでしょうか。
 
関口博士は、現在当たり前に行う旅客機の着陸時の逆噴射(ブレーキ
の代わりとして、疾風のプロペラを逆方向に回転させ、
制動距離を短くする設計思想を実現に向けたわけです。
ハミルトン式はプロペラを反対に回す技術が
未熟でしたが、ラチェ式はそれが可能でした。
 
関口博士は
戦争が終わって、将来の民間航空の実現を既に
視野に入れていたのです。
 
大勢の乗客を乗せて飛ぶ旅客機は着陸したとき、重いので
なかなか止まりません。ですから長い滑走路が必要になります。
そこで、プロペラを逆に回してブレーキをかける必要があるのでした。
 
飛行機屋は純粋です。
軍から言われたことをやるだけです。
戦争したいと思う人など誰一人いないでしょう。
だから関口博士も今は戦闘機を作っているけれど、
あえて、面倒なラチェ式を採用したのは、それを応用して
いつかは、誰もが平和な大空を飛べる時代が来る、
そう思っていたのかもしれません。

キャラクター14

14

14_2_3

Photo 
新規キャラクターを作画しました。
キャラクターイラストにつきましては
「pixiv」にて公開していますので、ご覧になりたい方は
そちらをフォローお願いします。
ここで紹介していないキャラクターも
たくさん掲載しています。
https://www.pixiv.net/member.php?id=1114405

2018年12月 9日 (日)

筑波海軍航空隊地下戦闘指揮所の発掘作業

Dscn2495

筑波海軍航空隊飛行場跡地の地下に在るといわれる
戦闘指揮所(地下壕)の発掘調査を実施しました。
 
今回は、飛行場跡地にお住まいの方から
庭の草むしり中に陥没したという報告があり
(とはいっても腰くらいの深さで怪我はなかったそうです)
許可を頂いてお庭の試掘に至りました。
 
ユンボ(重機)でおおまかに掘ったところ、
何やら、木片が出てきました。
ここからは手掘りです。
 
つづく

2018年12月 7日 (金)

伊藤美紗一尉(松島美紗二尉)リスペクト / オリジナルキャラ)

松島美紗二尉リスペクト(オリジナルキャラ)


2018年、航空自衛隊に初の女性戦闘機パイロット誕生。
伊藤美紗一尉(松島美紗二尉)に敬意を込めての制作です。
空のカケラ中の人Cによる作品。
 
!キャラクターは架空です!

2018年12月 3日 (月)

Amazonで販売開始

『蒼空はるか』第一巻(増加試作版)
をAmazonで増加試作版を
先行販売開始しました!
  
  
---------商品説明より-----------
宇都宮市の女子高生五人組
ある日、彼女らは裏山の洞窟で古びた飛行機を発見する。
飛行機は大戦中の戦闘機「疾風」だった。
彼女らはふたたび「疾風」を宇都宮の空へ飛ばそうと、
ここを秘密基地にして、修復を開始する。
  
同人誌版から応援してくださった皆様の力添えで
ついに単行本化。(商用誌デビュー決定)
増加試作版としてAmazonにて先行発売です。
 
エピソード1
「疾風を宇都宮の空へ」
エピソード2
「私達の秘密基地」
エピソード3
「宇都宮航空祭」
エピソード4
「五人目のつばさ」
エピソード5
「コンタクト」
 
巻末特別読み物
「大谷地下空間に存在した戦闘機『疾風』工場と秘密基地計画」
 
以上を収録した126ページ
 
--------------------

なお、
エピソード6は年内に、
エピソード7は年明けに発表となります。
第二巻は2019年5月発売予定です。
 
応援してくださった方に厚く御礼申し上げますとともに
これからもよろしくお願い致します。

2018年12月 2日 (日)

航空公園の清掃

2

毎年恒例の北宇都宮の航空公園の清掃。
桜の落ち葉を掃き集めた後、機体磨きを実施します。
F86Fの翼を磨いていきます。

Dscn2412 
日の丸を磨いて苔を落とします。

Dscn2416 
野ざらしなので限度はありますが、だいぶ綺麗になりました。

Dscn2415

飛行機は大きいので全部磨くのは時間がかかります。
また来年もやります。(たぶん11月)参加者大募集です。

LAV

Lav3
LAVを作画しました。国際貢献仕様です。
戦争で荒れた大地やインフラを復旧させる平和部隊であります、
陸上自衛隊は現地ではたいへんな人気があります。
 
LAV(ラヴ)
Light Armoured Vehicle~ライトアーマードヴィークルの略称。
陸上自衛隊での正式名称には軽装甲機動車。

2018年12月 1日 (土)

ホルテンHo229

Ho229_2ホルテンHo229を作画しました。
   
ホルテン Ho229は、第二次世界大戦後期(~1945年)
ドイツにてホルテン兄弟が開発した全翼型戦闘爆撃機である。
ジェットエンジンで推力を発生させ、塗料には炭素粉を
使用するなどステルス性も備えており、当時としては非常に
先進的な機体であり世界初のレーダーステルス機といえる。

ナショナル・ジオグラフィックは2009年、
本機を復元する特別番組を制作。ノースロップグラマンの協力により
本機の設計図を元に、レプリカを作製してステルス性を検証し、
当時のイギリス軍レーダー網に対する十分なステルス性を確認した。

※イラストは技術供与で日本空軍に供与されたと架空したデザイン。

乗員:1名
全長:7.47 m
翼長:16.76 m
全高:2.81 m
自重:4,600 kg

動力:ユンカース Jumo 004B-1
ターボジェットエンジン(推力900kg ×2)

最高速度:977 km/h
航続距離:1,300km
上昇限度:16,000 m

2018年11月30日 (金)

晩秋

Imgp3206
近所の公園に晩秋の寒椿と紅葉狩りに行ってきました。
間もなく12月です。

2018年11月26日 (月)

最後のゼロ戦

64_2

改造に改造を重ねた最後のゼロ戦。終戦直前に
3機のみ試作された64型です。
大型の金星エンジンを搭載した重戦闘機です。