2016年8月19日 (金)

テープ起こし(2)

テープ起こしについてヤホーで調べて、勉強しています。
なるほど、USB接続のフットスイッチというのがあるようです。
ペダルで音声データのストップ&ゴーができる、両手はタイピングに
集中できるという訳です。
さっそくこれを買って試してみよう。
うまくやればお絵かきにも応用できるかもしれない。 
 

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単語も登録数を多くしていくと効率が上がります。
これは逐次進めております。
 
いちこうかん→一航艦
いっぴそう→一飛曹
かんばく→艦爆 
 
などなど、専門用語はもともとパソコンに登録されていないワードが多いので
その都度、言語バーから「単語の追加」を選択し、面倒でも登録して
パソコン様に覚えてもらっています。パソコン様は優秀なので
一度覚えたことは忘れない。
 

F

 
パソコンは覚える事が尽きません。

2016年8月18日 (木)

空母「翔鶴」の零戦パイロット

今回は、前回の「瑞鶴(ずいかく)」に引き続き
空母「翔鶴(しょうかく)」の零戦パイロットだった方の取材です。
 


YouTube: 零戦パイロットが語る航空母艦「翔鶴」への着艦・発艦方法

 
空母への着艦訓練は
非常に厳しいもので、着艦訓練を10日間連続で行うのですが
そのうちの一割は着艦に失敗して殉職すると言っても言い過ぎではないそうです。
戦死より事故が多かった。そうして残った搭乗員が出撃していくわけなのです。
ですから「瑞鶴」のときも書きましたが、マリアナ沖海戦の搭乗員が
練度不足などというのはデタラメなのです。
 
翔鶴はマリアナ沖海戦で沈みましたが、生き残った搭乗員は
次の空母へ乗り込むべく、機会を待っていました。
そんな虎の子の航空母艦搭乗員さえ、特攻を命じられます。
 
そこで、この分隊長であった大尉は
真っ先に自分の名前を編成表に書き、部下を連ね、参謀に
提出するのですが、
実際に受けた特攻命令では、自分だけがはずされ
部下だけが特攻に行くという事態になりました。
 
「なんでえらい奴が特攻行かないんだ!」と戦後批判を受けることも
ありましたが、実際はこういった事例も多くあったことを
知っておいてほしいものです。
 
この内容も『帝国陸海軍航空戦史』(仮)に収録予定です。

2016年8月16日 (火)

テープ起こし

ブログがなかなか更新できず、すみません。
 
零戦パイロットの方に
インタビューした内容は全てレコーダーで録音して
文字に起こします。これがなかなか大変で、
2時間の内容であれば、その3、4倍の6~8時間かかります。 
読みやすいよう編集(といっても話の内容が変わらないように
努めます)作業や、時代考察、調査を含むとさらに時間がかかります。
現在のところ、これがもっとも負担の大きな作業です。
 
このテープ起こしは
専門の業者さんがあって、安価にできるそうなのですが
それはやはり、失礼でもありますし、内容が理解不足となります。
 
やはり、元パイロットの方が、私のだけのために渾身となって
話してくださった事ですから、より深く理解するため、
自分自身でやるようにしています。

2016年8月 9日 (火)

パラオの電話帳に記載された人名が興味深い

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パラオの電話帳が手元に一冊あると便利だからと
仲間にお願いしたら、現地で貰ってきてくれました。
 
これで一冊でパラオ全国民の電話番号と住所を網羅しています。
パラオの人口は1万強ですから、これ一冊で足りるのです。
 

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パラオは海の国なので、満潮干潮の時刻と、月齢が書かれています。
お月様はパラオ国旗にも描かれている通り、パラオの人々にとって、
特別な存在で、信仰の対象ですので、とても重要視される訳です。
 
そして、何といっても興味深いのが人名です。
日本時代の名残で、日本由来の人名が多いです。

A4全てファーストネーム(名前)です。
サトーさん、タナカさん、サクライさん、ナカムラさん、ヤマモトさんなど、
親しかった日本人から取ってつけたのがはじまりだと云われています。

A4xイチローさん、ジローさん、サブローさん、シローさん、

A4f_2イシドーローさん(石灯籠の意)、キンタローさん、など。
 
ほんの一部を紹介しました。これだけでも、日本人との繋がりの深さが
理解できると思います。日本人とパラオ人は80年前から本当に
仲が良かったんですね

2016年8月 6日 (土)

大洗視察

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大人気アニメ映画「ガールズ&パンツァー」の影響で
茨城県大洗町がたいへん賑わっていると聞き、
早速、大洗へ視察へ参りました。
 

アニメ映画で使用された風景が大洗町のあちこちにあるとのことです。
今回は大洗マリンタワーへ。
 

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昔からある観光名所ですが、このたび大洗マリンタワーの2階が

「ガルパン」カフェとしてオープンし、平日の昼間にもかかわらず、
大盛況でございました。
店内の様子はあまりに混雑ぶりに撮影を
戸惑ってしまいましたので
1階だけでもアップします。
エレベーター前にあんこうさんチームの等身大パネルが迎えます。
 
マリンタワーの2階とはいっても、最上階の展望台すぐ下です。
通常の2階の感覚で行ってしまったら、驚きました。
最上階の展望台は有料ですが、ガルパンカフェの利用者は
2階までは無料です。

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こちらは大洗のアウトレット。アニメの中でも使われているようです。
実在する建物のコラボは面白いです。

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こんな感じで大洗町全面バックアップであります。
アニメの影響で戦車に詳しい若者が増えたのが確実ですね。
艦これもそうなのですが、アニメをきっかけに、旧軍の艦船や飛行機に
興味をもってくれたら
嬉しいです。

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ファンの方々、ぜひ大洗町へお出かけください。

2016年8月 3日 (水)

赤井照久氏『徹底抗戦・アンガウルの戦い』月刊『丸』掲載のお知らせ

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戦史研究家の赤井照久さんの執筆された、長編読物
『徹底抗戦・アンガウルの戦い』が8月27日発売の

月刊『丸』10月号に掲載となります。
赤井さんと私は、調査の過程でこのブログを通じて
ご縁がありました。赤井さんがアンガウルの戦記を送り出して
くださるということで、採用になるかどうか、ドキドキして
待っておりましたが、無事採用となり、非常に嬉しく
ここに報告する次第であります。
 
赤井さんは米陸軍第81師団の資料を調査し
アメリカ軍がどのようにアンガウル島を攻略していったか、
1200名のアンガウル守備隊を相手に、どれだけの犠牲を払ったか、
詳しく述べられています。 米陸軍81師団からの視点を
扱った書物は今まで無かったので、貴重な内容です。
 
同時に、書かれた日本側の視点では
不死身の分隊長と呼ばれた船坂弘軍曹を主軸に
書かれています。不死身と呼ばれる所以もこれを読めば
理解できるでしょう。守備隊がいかにして、徹底抗戦を
貫いたのか、戦闘の描写から窺い知ることができます。
わずか1200名の守備隊が2万人以上の米軍兵力
(および戦車・艦砲射撃・航空機)を相手に1ヶ月以上も持ちこたえた
事実は、世界中探しても極めて希な例であります。
 
船坂氏はアンガウル島から生還された後、渋谷の
大盛堂書店を設立。数々の手記を発表し

その売上で、パラオ各地へ慰霊碑の建立や遺骨収容を
積極的に行いました。戦友の弔いに最も心血を注いだ人物であります。 
 
赤井さんの本では、その船坂氏の数々の著書から
わかりやすく記事を抜粋してまとめてありますので、興味を持たれた方は
そこから個々の戦記をお読み頂いてもベストかと思います。
  
このアンガウル戦記は
精査に精査を重ねられた、最新版かつ、概要を知るにも
とてもわかりやすい内容となっています。
 
なお、『丸』8月号には、同じく赤井さんの書かれた 
『UボートU66vs護衛駆逐艦バックレイ』が掲載中ですので
ぜひとも合わせてお読みください。

2016年8月 2日 (火)

戦友の思い出を聞かせてください

四式戦闘機「疾風」

 
「戦友の思い出を聞かせてください」

 
これが一貫した私の取材テーマであります。
 
たとえばゼロ戦パイロットの取材のときは、
可能な限り、
部隊の名簿を作ってから行きます。
そして、そのお一人、お一人の戦友に目を通してくださると
今まで家族にも話したことが無かった、戦友の思い出、そして
散り際、特攻を見送った話などがでてくるのです。
 
こうした戦友の方々の記憶をひとつでも多く残して
おきたいと、考えています。
 
先日、百式のパイロットだった方のインタビューを行ったと
書きましたが、以前から陸軍機にも力を入れており、九七式戦闘機から
一式戦「隼」、二式単戦「鍾馗」、三式戦「飛燕」「五式戦」で終戦迄戦われた方の
インタビューを継続的にコツコツと取材を重ねております。
かなりのご高齢なので、体調を考えて一度のインタビューは30分程度と決めて
その都度、ご自宅の神奈川県に足を運んでコツコツと取材を重ねてきました。
 
そして海軍の花形であるゼロ戦も忘れてはいません。
8月だけでも5名のゼロ戦パイロットの方のインタビューを
岡山、兵庫などを回り行う予定です。
 
取材費がかかりますが、もう砂時計の砂は、残り僅か!
後になって会いたいと願っても!
一千万積んだって、一億積んだって、無理なのです!
 
そして最近、心強い仲間ができまして、交渉の下手な私に代わって、
ゼロ戦パイロットとの取材交渉を、
全て段取りしてくれて、アポイントを取ってくださっています。
本当にありがたいです。
 
いつか日の目を見ることを信じて!

2016年7月25日 (月)

戦争経験者の取材に関して

私は、
戦争証言を後世に残すため、全国津々浦々を訪問し、
取材を続けて参りました。
 
戦争経験者の方のお宅にお邪魔して録音機を回し、
証言を聞き取っていくというものです。
自宅に戻ってから、聞き取った内容を文字に起こしていきます。
最近は自宅で書き起こす時間よりも、取材に出かけている
時間の方が、圧倒的に増えました。
もはやタイムリミットは
刻々と進み、待ってはくれないのです。
 
お金もかかります。飛行機代等、全て自費です。
もし、うまく本の出版等やれば、活動費用が捻出できるかもしれません。
しかし、今申し上げました通り、証言を聞き取るだけで
文字に起こすまでが、追いつかないのです。
仕事もしていますので、全ての時間を使えるわけではありません。
理想を言うならば、活動に専念できる時間と資金が欲しいところです。
 
多くの方々の支援を受けて、現在がありますが、明確な
成果をお約束できるものでないので、難しいところです。
出来ることといえば、現状を報告するといったところでしょうか。
 
私は本来は表に出るのが得意なタイプではないのです。
じゃあなんで、ここに本名で顔写真まで載せているのか?
という疑問が出てくるかもしれません。
 
もし、このブログが匿名で書かれていたら、
ご覧になる方はどう思うでしょうか?
やはり、身分と顔がわかって初めて信用してもらえますし
私自身も責任を持って取り組めます。
自分などは何を言われても
構いません。
しかし、後世に歴史を伝える事は我々世代の責務だと
強く思うのです。
 
思う事を書いてみました。

百式の元パイロットへインタビュー

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今日は、百式司偵のパイロットだった方(大尉)に
インタビューをさせて頂きました。
 
百式司偵は、海軍の偵察機とは大きく役割・運用方法が異なります。
百式司偵の任務は敵無線の傍受、友軍同士の中継連絡、敵陣偵察など
多岐に渡り、それらで得たあらゆる情報を集約し

上空から直接陸上作戦の司令を行う、空飛ぶ作戦司令部です。
 

また、百式は日本陸海軍の中で最も速力に優れた機体でした。
敵陣上空へ強行偵察へ行っても敵戦闘機が追い付けないので

ゆうゆう振り切って逃げてきた話なども多く聞いてきました。
速さだけは自信があったそうです。
 
フィリピン戦線に於いては、百式のほとんどを海軍に貸してしまっていたそうで
海軍さんに操縦方法を教えたそうです。
 
このインタビュー内容も、
『帝国陸海軍機空戦記(仮)』に収録予定です。

2016年7月17日 (日)

旧海軍大湊通信隊稚内分遣隊幕別送信所(稚内市)

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◆「ニイタカヤマノボレ」や「硫黄島決別電文」を中継した海軍通信所
北海道稚内市の戦跡を見学する。

この赤レンガの建物は海軍さんの通信所で
昭和6年に開設。
海軍大湊通信隊稚内分遣隊幕別送信所と呼称した。
平屋の送信所施設、そして隊舎を備えた大規模な施設で
当時は鉄塔のアンテナが立っていた。それらを周囲の樹木に隠蔽されるように
なっている。現在でも周囲は深い森で、その面影は残したままだ。
 

有名な電文「ニイタカヤマノボレ」は、ここから択捉島、単冠湾の
南雲機動部隊へ中継された。真珠湾攻撃の歴史がここ稚内にもある。
 
その他には昭和20年、3月17日の硫黄島玉砕の際、最後の突撃および決別
電報を栗林中将から傍受するなど、最北の無線基地として
重要な電文連絡を行った歴史的価値の高い戦跡・史跡である。
 
◆深い森の中から突然現れる廃墟群
近年、赤レンガの老朽化が激しく、積雪により屋根は崩壊している。
現在は危険のため、立ち入り禁止となっており
見学にはガイドを伴う事前予約が必要。
 

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事前予約し、稚内市のガイドさんに
門を開けてもらい、中へ入る。

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深い森の中を進んでいくと、突然、目の前に廃墟群が現れる。
異世界へ迷い込んだような、
この雰囲気は当時のままだ。
 
◆所在地・アクセス
北海道稚内市声問村
稚内空港から道道121号線を南におよそ3キロ
恵北集落へ入り、1119号線を左折して間もなく
入口がある。
 
◆見学の問い合わせ先 
教育委員会教育部教育総務課
稚内市中央3丁目13番15号
総務管理グループ
23-6518(直通) 文化振興グループ 23-6056(直通)