零戦64型/六四型(試製54型丙)
零戦六三型(63型)/五四型丙(54型へい)
ゼロ戦の最終型Ⅱ。三菱製、金星六二型エンジンを搭載し、離昇出力を
1,560馬力に向上させた。エンジンは彗星三三型と同様の見解あり、大型化に
伴い、プロペラ・スピナー、上部のエアインテーク等の形状が異なる。
火力、装甲を強化したほか爆撃戦闘機として、跳弾爆撃、急降下爆撃に対応し、
機体剛性を強化した。五四丙の量産型を六四型と称するが実戦に至らず終戦と
なった。画像は推定。
零戦64型/五四型丙 【零戦六四型/五四丙型諸表】A6M8
発動機/金星六二型 離昇出力/1,560馬力 上昇力/6000m/6分50秒
最高速度/572km/h 巡航速度/370km/h 航続距離/-,---km
自重/2,150kg 全備重量/3,150kg 燃料搭載量/650+300L
全幅/11.00m 全長/9.237m 全高/3.570m
主翼面積/21.300㎡ 翼面荷重/148.0kg/㎡
兵装/翼内13.2mm機銃×2 20mm機銃×2
爆弾60kg×1 250kg×1 ロケット弾
正式採用/昭和20年7月 生産機数/2機
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昭和20年初頭、それまで海軍の次期夜間戦闘機として本命視されていたキ46Ⅳ改造夜戦が、改修箇所が多く当面戦力化の見込み無しと判定された事で、当該機に積むつもりで調達していた金星62型発動機が宙に浮いた形となり、この余った発動機を応急的に零戦に搭載して戦力化する計画が立案されました。
一旦は「今後の零戦は金星62型装備に移行する」とされたものの翌月には修正され、金星搭載機については発動機の在庫分のみの生産にとどめるつもりになったようです。
なお戦況がひっ迫し実験未了の場合は特攻機として使用する事が記されています。
投稿: みいつ | 2022年7月24日 (日) 23:38