2017年10月17日 (火)

フィリピン航空作戦図進捗

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フィリピン航空図
だんだん形になってきました。
 
一応、飛行場のマークはあっても
それがクラークのような大航空基地だったり、
わずか1000メートルの急造の滑走路で
ゲリラに占拠されている可能性のある危険飛行場だったりと
様々なので、その辺りの区分けをしていくと
もう少し時間がかかりそうです。
 
大野さんのお話しによると
フィリピンの飛行場は主に三つに分類されていました。
 
1、着陸しても問題ないメイン飛行場
2、一応、滑走路はあるが、着陸に交戦地域に近く、注意を要する飛行場
3、もしかしたら既に敵の手に落ちているかもしれない
最前線あるいは孤立した飛行場。要注意。
 
不時着の際、いちかばちかで、3の要注意飛行場にも何度か
降りたことがあったそうです。
 
フィリピンは特異な戦場で元来、多くの部族が対立する地域に加え
アメリカ側に協力的な現地ゲリラ(敵性ゲリラ)と
日本側に協力的なゲリラに分かれており、ここからが敵、味方と
地理上、線引きをするのは非常に難しいのです。
 
こちらの図は日本がフィリピン全土を掌握し
リンガエンに米軍が上陸する直前の昭和19年(1944)後半までの
状況としました。




2017年10月14日 (土)

あと5年は生きたい

仕事が忙しく、連日の激務で心身ともに甚大な
負担がかかっております。どこまで持ちこたえられるか。
 
薬の副作用で体が重く、カフェインと大量の水で
血中濃度を下げながら、ごまかして仕事と
戦争証言の記録を同時並行で続けています。
 
お医者さは言いませんけどね、私にはわかるんです。
もうそんなに長くないって。

せめてあと5年、この身体、生かしてくれたら、
多くの戦争証言を残せると考えてます。
それまで身体が動くかどうか。
 
頑張ります。

2017年10月13日 (金)

主役は中攻

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中攻を、気合で5機描きました。型式によって
機体の細部デザインやエンジンナセルの形状が違うので、
思いのほか時間がかかりました。
 
私、中攻にとても思い入れがあるんです。
涙が出ます。心の中では零戦より中攻が主役なのです。
今も昔も一貫しています。 
 
そうそう、
永遠のゼロで中攻を紹介するシーンがあります。
 
「お前は、中攻を知っているか!」
 
あの気迫のセリフに
最も損耗率の高い中攻に乗って、散っていった
戦友の思いを感じてなりません。

2017年10月12日 (木)

10月15日(日)茨城県小美玉市~戦争体験講演会

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いよいよ今週末になりました。
茨城県小美玉市で開催されます戦争体験講演会です。
講演される方々です。
 
彗星搭乗員・田中三也さん(93歳)
「海軍偵察機の活躍」
 
九七式・二式大艇操縦員・吉田重次さん(93歳)
「暗空の索敵飛行~大空に羽ばたく吾が青春のひとこま」
 
シンガポール陥落からインパール作戦直前まで陸軍作戦に従事された
河原井卓さん(104歳)
「104歳からのメッセージ~6年間南方戦地を体験し生還して思うこと」
 
坂本きよさんの話ほか
「女たちの太平洋戦争~従軍看護婦として青島へ」
 
シベリア抑留を経験された榎戸貞雄さん(97歳) 
「大東亜戦争とシベリア抑留」
 
東京大空襲を逃げ回った
大岩重信さん(82歳)
 
こちらをご確認ください。
小美玉市公式サイト
   
・10:00~開会
・10:20~11:10講演(1)「海軍偵察機の活躍」
・11:10~11:30講演(2)「東京大空襲をにげまわった」
・11:30~11:50講演(3)「女たちの太平洋戦争従軍看護婦として青島へ」
・12:50~13:40講演(4)「大東亜戦争」とシベリア抑留
・13:50~14:10講演(5)「104歳のメッセージ」ー6年間南方戦地を体験し生還して思うことー
・14:10~15:00講演(6)「暗夜の索敵飛行」ー大空に羽ばたく吾が青春のひとこまー
・15:00~15:10質疑応答・閉式
  
※都合により講演内容等が変更となる場合があります。
  

2017年10月11日 (水)

オオルリ色鉛筆画

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にじ色の林檎、Asumi先生が描かれましたオオルリの色鉛筆画作品です。
この方も宇都宮市在住で、当アトリエと提携させて頂いております。
現在、この三枚の原画は当アトリエに飾ってあります。
美しい宝石のようであります。
 
栃木のシンボルである、この青い鳥をモチーフに
これからも美しい作品を企画して参ります。
 
この鳥は渡り鳥で、
10月にフィリピンへ帰るんです。
  
※背景は汎用です。

フィリピンの航空基地作画

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講演会の資料用に
フィリピンの航空基地図を作画中であります。
これから正確な位置にプロットしていきます。
フィリピンは陸海軍の飛行場が密集しています。
 
例をひとつとって、クラーク飛行場。クラークとは、
有名な東西マバラカット、バンバン、アンヘレスなど全てを含めた総称でした。
 
これらをクラーク飛行場郡と呼びまして
上空から見ると滑走路が16もあるわけです。
だからはじめて飛来すると、
上空から見たら、どこへ降りたらいいかわからない。
 
彗星艦爆パイロット大野さんのお話しによると
迷っている飛行機に降りる飛行場を指し示して
あげたそうです。
 
かのエース、菅野直も零戦で
降りる飛行場を間違えて、現地司令にどやされ、腹いせに
プロペラの巻き起こした風で指揮所の天幕をふっとばして
離陸したのは有名なお話しです。
 
この地図を早く完成させなくては。

第一御楯隊の黒い零戦

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第一御楯隊の零戦を描き直しました。
 
真っ黒の零戦。
文献によれば、日の丸と識別を残して真っ黒に塗ったと
記されているので、塗り方は想像ですが、
 
実在した機体です。
 
第一御楯隊は
夜の闇に紛れてマリアナを強襲。
B-29を焼き払った後、洋上へ不時着し
潜水艦で脱出するという、生還を前提とした作戦でしたが
結果としては、全員が戦死されました。(作戦機中、一機のみが
強襲後、不時着に成功しましたが潜水艦に救助される前に戦死されたとのことです。
 
この部隊の錬成に岩本徹三があたったのは有名な話です。
 
模型で作ったら格好良さそうですが、
画像検索しても、誰も作ってないみたいです。
 
硫黄島に慰霊碑があります。
詳しくはこちら。
https://soranokakera.lekumo.biz/tesr/2013/07/post-9999.html

1/48の天雷、深山

先日、航空記念発祥館へ行きました。
中島飛行機の特別展の見学とT-1の体験搭乗です。
T-1のほうは後ほどアップするとして、
 
こちらに展示してある1/48スケールモデルの機体は
ぜーんぶ宇都宮市在住(超近所)のKさんの作品。
全て全てお一人で作ったそうです。

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キットの存在しない1/48の天雷とか、銀河、連山など、
全てソリッドの削り出しです。凄い造形センスと技術。
筑波海軍航空隊記念館に展示の機体もほとんどがKさんの作品です。 
 
ご本人はとても穏やかな方で、
 
「これ、誰が作ったんですか?」と
 
こっちから尋ねるまでは自分が作ったなどとは
絶対に言わない方です。
常設でないのがもったいないです!

九二式重爆撃機

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所沢の航空記念発祥館常設展示の92式重爆撃機。
映画『風立ちぬ』にも登場しました。昭和6年に
実在した機体です。全翼機にも見える。
スケールは1/144でしょうか。

2017年10月 8日 (日)

零戦全型式ポスター

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以前より要望を頂いておりました
零戦全型式クリアファイルとB3ポスターが販売開始になりました。
 
発売までとてつもない時間がかかったのは、
細かい修正点を調べつくして修正する作業が
非常に大変だった為です。
 
買って頂けると、取材費用の足しになります。
どうぞよろしくお願い致します。

クリアファイル(3枚入り)販売ページ
  
ポスター(B3版)販売ページ