雀宮駅(蒼空はるか)
雀宮の駅名は諸説あるが、雀宮神社に由来する説が有力で、
雀宮神社は歴史と趣のある神社として、地元民に敬愛されている。
この地域を治めていた宇都宮氏の信仰は篤く、雀宮神社を、
城を守る四神の内、南の『朱雀』と位置づけ、城主がしばしば
遠乗りをしてお参りに来たと伝わる。
雀宮神社は皇族である御諸別王を祭神としていることから、
1713年(正徳三年)東山天皇から金文字で『雀宮』と書かれた
勅額が掲げられていたため、日光社参をする将軍家をはじめとして、
諸大名は下馬して参拝したと伝えられている。
明治22年、町村制施行により、雀宮村、下反町村、下横田村、東谷村、
中島村、上御田村、羽牛田村、針谷村、御田長島村、茂原村が合併し
河内郡雀宮村が成立する。昭和28年には 雀宮村が町制施行し雀宮町となり
昭和30年、 姿川村とともに宇都宮市へ編入された。これらの旧町村名は
現在も住所として残されている。
また、雀宮はノモンハン空戦で勇名を馳せた戦闘機パイロットで
トップエースである篠原弘道少尉の出身地としても知られる。
現在の雀宮駅は再開発が終了し、移転新築された宇都宮工業高校と
宇都宮市立南図書館、併設のサザンクロスホール、を有する。
公共交通機関のほか、自家用車保有台数全国一位の県民の為、駅駐車場と
図書館駐車場を合わせると740台分の駐車スペースが確保されており
通勤通学等で上京の折は、駅前に自家用車をとめ
そのままドアトゥドアで鉄道を利用するのが常である。
黒磯、宇都宮などを出発した湘南新宿ラインは
雀宮にも停車し、上野新宿までの最短所要乗車時間は1時間28分である。
その先、東海道本線へも乗り入れ、横浜、鎌倉を経て逗子・小田原へ至る、
日本屈指の長距離列車である。
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