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2013年4月 5日 (金)

大和ミュージアム

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呉市の大和ミュージアムへ行ってきました。
ここを訪れるのはかねてからの願いでした。
 
Imgp1117戦艦大和は呉のみなさんの誇りのようです。
ボランティアガイドの解説が素晴らしい!
私の場合は年配女性だったのですが
とにかく分かりやすく、しかも正確で
感銘を受けました。
「太平洋戦争、日本では大東亜戦争と言って
おりましたけれども」・・・と
先の大戦についての呼び方、これは難問で
ありますが、サラリと紹介してしまう。
これではどちらも文句のつけようがない!
 
 
 
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その言い回しに感服致しました。
さらに、展示品を細かく紹介して回るのですが
初心者にはわかりやすく、オタクでも
満足な内容でした。
そして、最後にこう仰ってガイドをしめくくったのです。
「大和沈めど、培ったその技術は沈まず
今日も健在なり」
 
 
 
 
 
そう。戦艦大和は確かに登場した頃には
時代にそぐわない兵器と化していました。
 
しかし、建造時術で培った技術は確実に今日に生きているのです。
私は嬉しくなりました。
 
■大和ミュージアムとはどういうところか 
決して、戦争を美化や正当化するところではありません。
けれど、自虐的でもない。戦艦大和の純粋なテクノノジー面の解説、そして
当時の時代背景を、戦艦大和を通じて中立公正な展示がなされています。
 
 
このミュージアムは「戦艦大和」の建造、すなわち戦艦大和こそ
我々日本人の血と汗と涙と、技術と、国民の底力の結集の象徴であり
我々日本人は、これだけの仕事を成し上げることが出来るのだ、と
教えてくれるところです。
 
 
大和の技術は今日も確たるものであり堂々と健在であった。
同じ日本人だ。先輩方が70年前にこれだけの仕事ができたなら
きっと若い僕たちも世界に誇れる、何かができる!
 
 
素晴らしいミュージアムでした。
 
 
 
■追記-大和を建造したドックが現在も残っています
 
大和を建造したドックが残っています。ミュージアムから見えます。
これもボランティアガイドさんが教えてくれました。
現在でも超大型船のドックです。どこだかわかりますか?
 
 
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ズームアップしてみましょう。「大和のふるさと」と銘板がありますね。
ここが大和を建造したドックです。 
 
 
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ここには珍しい零戦六二型が展示してあります。ガイドさんの説明によると
広島へ原爆投下の時、琵琶湖上空を飛んでいた機体だそうです。
 
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■戦艦長門の軍艦旗
 
ここには戦艦長門の軍艦旗が展示されています。
これには逸話があって、
「開運!なんでも鑑定団」という番組にこの旗が出品登場し
本物と判定され1000万円の値段がつきました。
 
これを見ていた出演者の石坂浩二がポケットマネーでその場で購入。
価値あるものを多くの方々にご覧頂きたいというご意向で
直後、大和ミュージアムへ寄付されました。なんという素敵なお金の使い方でしょう。
 
戦艦長門は大和が登場するまで連合艦隊の旗艦を務めたことでも有名です。
終戦まで健在でしたが、戦後米軍に接収され、ビキニ環礁での核実験の標的艦と
なりました。ビキニ環礁の核実験では数ある艦船の中でも最後まで耐えぬいて
他の艦船が轟沈するなか、二度目の爆発でようやく傾いた程度だったと記録に残っています。
その後、誰に見送られることもなく、三日後くらいにゆっくりと海面へと消えていったのでした。
 
ビキニという水着がありますが、あれは、そのビキニ核実験が命名の由来です。
核実験の爆発的魅力と大胆さから、その水着を連想させるといった理由で
デザイナーが考案し命名したと伝えられています。少々横道に逸れましたが
 
そんな貴重な戦艦長門の軍艦旗。
米軍に奪われる前に取っておいたんでしょうね。
 
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