ドイツ空軍 ハインケルHe-111 日本へ供与の頓挫
陸軍が旧式化した九三式重爆の後継機としてドイツ空軍に供与を求めた機体。
当初は良好な関係で供与に対する協議が進められていた。
しかし、このHe-111が案外と高性能ということが判明するにつれて、
ドイツは日本側に供与するのが惜しくなったので、一転して供与反対の立場に
交渉が翻ってしまった。
美しい流線形のHe-111が(おそらく日本名も検討されていたことであろう)
日の丸を描いて飛ぶことは叶わなかった。
陸軍はテクノロジーとしてはHe-111と比較して劣るものの、
万が一の複案として検討していたイタリア空軍の
フィアットBR.20重爆機(日本名、イ式重爆)の調達を実施した。
日独伊三国同盟が締結する以前のエピソードであるが、三国の関係は
極めて良好であった。
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