四次元的思考
物事は何でも四次元的に考えるクセをつける。
15歳のとき、
「思い出を保存する方法」を発明して発表した。(文通相手に。)
おそらく、どんな人でも無意識にやっているけれども
これに気付いて、コントロールできる人は少ないと思う。
その方法を例とともに書く。
15歳のとき、2泊3日のフェリー、晴海-釧路航路に乗って、
群青の大海原にたいそう感激した。
その迫力と美しさと匂いと眩しさは言葉では表現しきれない。
それまでそうした経験がなかったから、より鮮やかに映ったのだと思う。
初めて見た外洋の大きなうねりは恐怖と感激と美しさを同時に感じ
心地良い潮の香り、だけじゃない、拭いきれない煙突からの排気煙の臭い、
そんなリアルな描写がいくらでもできる。
これは写真で撮ってもほとんど無駄だから、
何とかして感動を後から思い出す方法を考えた。
それも記憶が薄れず、限りなくリアルに。
それが実現したので
何時何分に船内の自販機でジュースを買ったかまで憶えている。
その方法は、保存したい人生の思い出のチャプターで
(この場合、初めて見た大海原の感動というチャプターになるのだが)
その個所で、ヘッドフォンで何度も何度も同じ音楽を聴くことだった。
しつこく、嫌になるくらい聴くのである。
そうすると、後年、その音楽を再生したときに
そのチャプターが切り取ったように再生される。
全くの蛇足だが応用すれば学習にも利用できる。
「なんだ、そんなことか」と言われてしまって、
コロンブスの卵的発送だから馬鹿にされがちなのだけれど、
自分の頭の中にはこうした、変な発明品が大量にある。
四次元的思考でいくと、10年後や20年後に
使えるか使えないかわからないが、少なくともデバイスを
大量に発明し、ストックし続けている。
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