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2014年8月19日 (火)

ペリリュー戦の大義

ペリリュー戦と中川大佐を扱ったフジテレビのドラマ
金曜プレステージ終戦記念スペシャルドラマ
『命ある限り戦え、そして生き抜くんだ』
を見ました。非常に残念な内容でした。
 
ペリリュー戦の大義「生きて戦え」
ペリリュー玉砕戦の大義とは何か。
それは「生きて戦うこと」です。
 
米軍の本土進攻を一日でも食い止めるため、
バンザイ突撃など、玉砕を戒めるようペリリュー島の
守備隊全軍に通達がありました。それは飲み水も無く
じっと耐え忍ぶほかなく、死ぬよりつらいことだったでしょう。
 
ちょうど裏番組でやっていた「硫黄島からの手紙」で
栗林中将演じる渡辺謙は次の如く名セリフを残しています。
 
「我々の子供が日本で一日でも長く安泰に暮らせるならば、
我々がこの島を守る一日には意味があるんです」
 
この僅かなセリフが全てを説明してくれています。
 
ペリリュー戦でも同じです。玉砕を認めないという
硫黄島の戦法はペリリューを踏襲するものでありました。
 
戦後主観のストーリーへすり替わってしまった
それがテレビドラマでは
「個人個人の命は大事だから生き残ろう」という戦後主観の主旨に
見事すり替わって
いました。歴史的背景、戦史戦術の面からも
否、全てにおいておかしいのです。
 

非常に残念な結果となりましたが
パラオのペリリュー島を周知するという意味では
プラスだったのかな、と思います。

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