硫黄島・栗林壕(兵団司令部壕)
◆栗林忠道中将の壕です。
正式には兵団司令部壕、通称栗林壕と呼びます。
上陸戦が始まると、栗林中将はこの中で作戦の指揮を執りました。
2013年4月、安部晋三総理大臣が遺骨収容の現場視察に訪れた
折、この栗林壕にも入って説明を受けました。
私は今回は壕に入らず、入口で拝礼したのみでした。
(中を明るくするには発電機を持ってきて動かさねばなりません)
◆私は、疎開前に栗林中将を見たという元島民の方のお話を伺いました。
次のような証言でした。
私は自分の家の離れを栗林中将に貸しており、当初はそれが誰であるか
わからなかったが、毎日にように、部下と思われる将校が訪れては
「〇〇中尉であります!ただいま着任致しました!」
などと、着任挨拶があった。中将はそれを籐椅子に座って聞いており
ああ、相当な偉い人なんだなと思った。
栗林中将は優しそうな表情の親父さんだった。
上陸戦が始まる前に、島民は内地、あるいは父島などに疎開をさせられた。
いずれは、戦争が終わって帰ってこられると思っていた。
北硫黄島、および硫黄島は戦争が始まる以前は平和な
島だったのですが、帰還は実現せず現在に至ります。
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