手榴弾
ペリリュー島、複郭陣地で見つけた、日本軍の手榴弾です。
守備隊の兵は自決用に一個持たされていました。ご覧の通り、不発弾でありますが
これを握り締めていた兵隊さんは、どんな気持ちだったのでしょうか。
攻撃側の米兵は負傷すると後方に下げられ、手厚い治療を受けることができました。
しかし、日本守備隊は、四方を敵に囲まれ、逃げ場はありません。
なんと言っても衛生材料(治療の薬や包帯)が無いので、助かる命も
助からず、負傷すればそのまま死ぬしかなかったのです。
文字通り、島を死守。徹底抗戦を以って、米軍の進攻を阻止、長期化に持ち込みました。
米軍の手榴弾も載せておきます。
これは壕の中にありました。画面左が日本、右が米軍の手榴弾です。
誰かが並べたのでしょうか。ペリリューのジャングルでは今でも多くの不発弾や遺品、ご遺骨が
手付かずで眠っています。特にこうした不発弾を見つけても、決して手を触れず
ガイドの指示に従って頂きますようお願いします。
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