計り知れない悲しみ-遺族との交流を経て
先日の講演会では私が撮影した戦跡やジャングルの写真をスクリーンで
ご覧いただいたのですが、終わりますと、ご遺族の方が駆け寄ってきて
「父が玉砕しているんです。そのシャングルの写真を一枚くださいませんか」
と涙を流していました。わたしももらい泣きしそうになるのを堪えました。
しかし肉親を亡くされた方の悲しみは計り知れません。
ガダルカナルに次いで、パラオでも4800人もの兵隊さんが戦わずして
餓死しています。 その事実も講演の中で伝えましたら、ショックだった
のでしょう。
「わたしの父はそんな苦しい思いをしていたのか?勇敢に戦って死んだと
聞かされていたのに」 とも尋ねられました。
資料を探りましたら、確かにその方の場合、戦死でしたが
これからそういった事例は数多く出てくると思います。
こればかりは事実を伝えねばなりませんし、辛いところです。
そのほかに、フィリピンで従軍看護婦をしていた方から
捕虜となる前に青酸カリを配ったというお話を聞きました。
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