過去記事ですが、よろしければご覧ください。
御巣鷹の尾根へ
https://soranokakera.lekumo.biz/tesr/2017/08/post-2343.html
若くて可愛ければ誰でも、そこそこは売れる。
そういった若い子を消耗品にして売り上げを伸ばし
自分だけ富を得る、そうした経営者は、
いずれ我が国を腐らせる。
私が倒れた時、集中治療室でたくさんの
若い研修医に囲まれながら考えた。
息をするのも苦しい、けれど
まだ声は出る。スタッフを路頭に迷わせないように
生命保険をうまく使えば、彼女らを
しばらくの間では食いつながせることができる
のではないかと思案した。
そして、死に際くらい、潔くしたいものだと、
息は苦しいけれど、あと一言くらいは喋れるから。
目の前には若い男性の研修医が居た。
瞳孔をみているようだった。私は最期の言葉を決めた。
「先生、ありがとう」
若い先生は少し驚いて
「いえ」と返答した。
そこで死ぬはずだったのだが、
私は復活を成した。
頭にきちんと酸素が回ってくると、
彼女らを食いつながせる、
その考えは間違いではないが、
ベストアンサーではないことに気付いた。
「しばらくの間」では不十分だ。
一生、でなくてはならない。
今は考えを改めて、一人一人の、
未来の設計図を描いている。すなわち各々の必勝戦策である。
私がいなくなっても、
真の個性を持って、力強く生きられるように。
盤面は全て違う。
端歩を突いたくらいのとか、あと四手で
玉を差せる、というのもあるから、それぞれに合ったものを
準備しておかねばならない。そこまで思案したうえで、
もうひとつ、足りないものがある。
志である。
我が屍を乗り越えてゆけ、という姿勢が
リーダーとしての生き様ではないかと考える。
読者様より
資金援助の申し出がありました。
誠にありがとうございます。読者様の優しさに涙が止まりません。
本当にありがとうございます。ありがとうございます。
こんなに嬉しい事はありません。
しかし、お気持ちは充分頂戴いたしましたので、お気持ちだけ頂戴し
胸に刻み込むことに致します。私は素晴らしい読者様に応援して頂き、
本当に幸せ者です。
もし、ここで資金援助を受けたならば、それに甘え、
自分がどんどん腐っていってしまうと感じるのです。
私は自分の力だけで、まだ頑張ってみようと思います。
まだ私には戦う力が残っています!
優しい読者の皆様、誠に嬉しかったです。
ありがとうございました。
よく誤解されがちなのですが
念のため、書いておきます。
「書籍がたくさん売れて儲かっていいですね。印税生活ですか?」
というメールが来ます。
私は売上に関わらず、固定の原稿料のみで仕事をしており、
印税はありません。
アシスタントの人件費、取材費用交通費、
各画像使用ライセンス、ソフトのライセンス、
家賃など、たくさんの費用が掛かります。
これらを計算すると、経営者である私の給料は
ほとんどゼロになるわけです。
まだマイナスにならないだけいいかな、と思いますが。
私の朝ごはんはコーラ一本です。これでなんとか
糖分で頭を覚醒させて、午後にもう一本、コーラを
飲んでなんとか夜まで凌ぎます。
あとは力尽きて寝るだけです。そんな毎日の繰り返し。
こう書くと悲壮感MAXな印象を与えてしまいそうですが
私はこれで幸せなんです。
これでいいと思っています。自分のやりたいこと、
クリエイションができて、それを読者様にご覧いただけることは
とても幸せなことなのです。
私は銀河鉄道999の主題歌の一節が大好きです。
『そうさ、君は気付いてしまった 安らぎよりも素晴らしいものに』