画竜点睛を欠く
初めて、ゼロ戦の絵にパイロット乗せました。
いつだったか、ゼロ戦の復元と再飛行で盛り上がって
「ゼロ戦の翼は美しい」とみんなが言ってところ
笠井智一さんがポツリ、と言ったんです。
「あほんだら、燃えて落ちてゆくレイ戦を、見たことあるのか」
笠井さん、ごめんなさい、でもありのままを書きます。
戦友の無念があるけれど、ゼロ戦というものをつかって
涙を飲んで演じているのがわからんのか、といった印象です。
だから、絶対に当事者ではなくてはわからないことがあるんだな、
と思います。
好きで戦闘シーンを描いているわけないこと
ご理解頂きたいと願います。
いっこ前の記事で描いたような、
爆装したゼロ戦などは、命が削られる思いで、
心が損耗するわけです。
読者様から「あなたがたの絵は画竜点睛を欠く」と
手紙にはっきり書かれました。
一瞬、落ち込みましたが、案外、それでいいのでは、と思っています。
一歩引いた状態でないと直視するのは辛いのであります。
締め切り前で忙しくなる前に書いておくことにしました。
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