空のカケラ ライブラリ

福祉施設の人が求人を見て
　
「うちの利用者（障害者）を雇ってもらえませんか」
　
と拙アトリエを訪ねて来られた。
　
「実は職員の私も精神障害３級なんですよ」
　
と仰るので私は
　
「私（篠原）は２級です。毎日苦しみに耐えて、アトリエの経営をして
スタッフに給料を払って、一人暮らしまでしています。昼間はニコニコして
営業やら、仕事してます」
　
障害者認定されるとおおむね、公共の施設などは無料になるのだけど
私は、障害者手帳を見せるのが恥ずかしくて、その都度、
お金を払っている。
　
結婚しようと思えば、差別をされて破談になる。
人様に危害を加えるような症状は何一つないのに
話すら聞いてもらえない。
　
それでも悔しいとか、見返してやろうとか、そういった感情は全くなくて
ただ、実力が足りないだけと自分に言い聞かせて
絶対に人のせいにしない。
　
涙は後ろへ流し、
決して振り向くことなく、前へ進む。
　
それがどんなに苦しくても私の幸せ。