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2019年5月13日 (月)

九二式重爆撃機

922

映画『風立ちぬ』にも登場する巨人機。
 
原型はドイツ・ユンカース社が開発し昭和4年に初飛行した
「ユンカースG.38」という旅客機である。
四発エンジン、全幅は44メートルで
当時としては陸上機最大。前方に展望席を設けた構造。
 
陸軍はこれを爆撃機として転用すべく
ユンカース社よりライセンス権を購入。
三菱重工が生産を行った。キ番号は20。
(ドイツ軍もこれにさきがけ爆撃機に転用し、名称を
ユンカースK.51としている。)
 
昭和6年に各務原で初号機が完成したが
最高速度が200キロと鈍重で時代遅れとなっていたことから、
実戦には投入されず わずか6機で生産は打ち切りとなった。
 
しかし、九二式重爆が残した功績は大きく、航空技術黎明期にあった
我が国、および三菱重工は、大型機および金属機のノウハウを蓄積する。
また、巨大な機体は見るものを圧倒することもあり、宣伝目的で
1機は所沢の航空記念館に終戦時まで保管されていた。

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