九九式双発軽爆撃機
●九九式双発軽爆撃機
「金魚」「おたまじゃくし」と呼ばれ親しまれた。キ番号は48。
機体は川崎航空機製で、エンジンは中島製。
一型は零戦と同じハニ五(海軍名「栄」)二型はハ一一五を採用。
陸軍の傑作機で、二千機以上が生産された。
通常四人乗り。航続距離は二千キロ以上、爆弾搭載量は軽爆として
申し分ない四百キロであった。速度と運動性が良好で、
急降下爆撃機が可能。宙返りを行ったパイロットもいた。
支那事変から大東亜戦争初期に活躍したが、徐々に旧式化。
在支米軍戦闘機に苦戦を強いられるようになると、友軍戦闘機の
護衛不十分なままに進攻作戦・敵飛行場撃滅に従事。
多くの戦場は敵地上空のため、被弾しても不時着は不可能であり、
自爆、未帰還となった。
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