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弊社のマスコットを担う、鳥さんキャラクターを開発中であります。
思考錯誤しております。
こちらは九七艦攻のアイコンを描きました。
これで真珠湾攻撃機が揃いました。
真珠湾攻撃参加の354機を描いた一覧表のようなデザインを製作中です。
(指揮官機以外は簡略化したコピー画像ですが)
真珠湾攻撃と申しますと
日本の勝ち戦の印象が強いですが
攻撃に参加した全搭乗員のうち、
80.8%が終戦までに戦死もしくは殉職しております。(直掩隊は含まず)
内訳は戦闘機隊78.5%、艦攻隊、76.7%、
艦爆隊員は最も損耗率が顕著で88.1%が終戦までに戦死しています。
今回の企画は搭乗員の方々の顕彰と追悼の意味も大きなものになっています。
感想を言わず、とにかくご覧頂きたい動画であります。
日本機を操縦する壮年パイロットの表情が印象に残りました。
フィリピン航空図
だんだん形になってきました。
一応、飛行場のマークはあっても
それがクラークのような大航空基地だったり、
わずか1000メートルの急造の滑走路で
ゲリラに占拠されている可能性のある危険飛行場だったりと
様々なので、その辺りの区分けをしていくと
もう少し時間がかかりそうです。
大野さんのお話しによると
フィリピンの飛行場は主に三つに分類されていました。
1、着陸しても問題ないメイン飛行場
2、一応、滑走路はあるが、着陸に交戦地域に近く、注意を要する飛行場
3、もしかしたら既に敵の手に落ちているかもしれない
最前線あるいは孤立した飛行場。要注意。
不時着の際、いちかばちかで、3の要注意飛行場にも何度か
降りたことがあったそうです。
フィリピンは特異な戦場で元来、多くの部族が対立する地域に加え
アメリカ側に協力的な現地ゲリラ(敵性ゲリラ)と
日本側に協力的なゲリラに分かれており、ここからが敵、味方と
地理上、線引きをするのは非常に難しいのです。
こちらの図は日本がフィリピン全土を掌握し
リンガエンに米軍が上陸する直前の昭和19年(1944)後半までの
状況としました。
仕事が忙しく、連日の激務で心身ともに甚大な
負担がかかっております。どこまで持ちこたえられるか。
薬の副作用で体が重く、カフェインと大量の水で
血中濃度を下げながら、ごまかして仕事と
戦争証言の記録を同時並行で続けています。
お医者さは言いませんけどね、私にはわかるんです。
もうそんなに長くないって。
せめてあと5年、この身体、生かしてくれたら、
多くの戦争証言を残せると考えてます。
それまで身体が動くかどうか。
頑張ります。
いよいよ今週末になりました。
茨城県小美玉市で開催されます戦争体験講演会です。
講演される方々です。
彗星搭乗員・田中三也さん(93歳)
「海軍偵察機の活躍」
九七式・二式大艇操縦員・吉田重次さん(93歳)
「暗空の索敵飛行~大空に羽ばたく吾が青春のひとこま」
シンガポール陥落からインパール作戦直前まで陸軍作戦に従事された
河原井卓さん(104歳)
「104歳からのメッセージ~6年間南方戦地を体験し生還して思うこと」
坂本きよさんの話ほか
「女たちの太平洋戦争~従軍看護婦として青島へ」
シベリア抑留を経験された榎戸貞雄さん(97歳)
「大東亜戦争とシベリア抑留」
東京大空襲を逃げ回った
大岩重信さん(82歳)
こちらをご確認ください。
小美玉市公式サイト
・10:00~開会
・10:20~11:10講演(1)「海軍偵察機の活躍」
・11:10~11:30講演(2)「東京大空襲をにげまわった」
・11:30~11:50講演(3)「女たちの太平洋戦争従軍看護婦として青島へ」
・12:50~13:40講演(4)「大東亜戦争」とシベリア抑留
・13:50~14:10講演(5)「104歳のメッセージ」ー6年間南方戦地を体験し生還して思うことー
・14:10~15:00講演(6)「暗夜の索敵飛行」ー大空に羽ばたく吾が青春のひとこまー
・15:00~15:10質疑応答・閉式
※都合により講演内容等が変更となる場合があります。
講演会の資料用に
フィリピンの航空基地図を作画中であります。
これから正確な位置にプロットしていきます。
フィリピンは陸海軍の飛行場が密集しています。
例をひとつとって、クラーク飛行場。クラークとは、
有名な東西マバラカット、バンバン、アンヘレスなど全てを含めた総称でした。
これらをクラーク飛行場郡と呼びまして
上空から見ると滑走路が16もあるわけです。
だからはじめて飛来すると、
上空から見たら、どこへ降りたらいいかわからない。
彗星艦爆パイロット大野さんのお話しによると
迷っている飛行機に降りる飛行場を指し示して
あげたそうです。
かのエース、菅野直も零戦で
降りる飛行場を間違えて、現地司令にどやされ、腹いせに
プロペラの巻き起こした風で指揮所の天幕をふっとばして
離陸したのは有名なお話しです。
この地図を早く完成させなくては。
第一御楯隊の零戦を描き直しました。
真っ黒の零戦。
文献によれば、日の丸と識別を残して真っ黒に塗ったと
記されているので、塗り方は想像ですが、
実在した機体です。
第一御楯隊は
夜の闇に紛れてマリアナを強襲。
B-29を焼き払った後、洋上へ不時着し
潜水艦で脱出するという、生還を前提とした作戦でしたが
結果としては、全員が戦死されました。(作戦機中、一機のみが
強襲後、不時着に成功しましたが潜水艦に救助される前に戦死されたとのことです。
この部隊の錬成に岩本徹三があたったのは有名な話です。
模型で作ったら格好良さそうですが、
画像検索しても、誰も作ってないみたいです。
硫黄島に慰霊碑があります。
詳しくはこちら。
https://soranokakera.lekumo.biz/tesr/2013/07/post-9999.html
以前より要望を頂いておりました
零戦全型式クリアファイルとB3ポスターが販売開始になりました。
発売までとてつもない時間がかかったのは、
細かい修正点を調べつくして修正する作業が
非常に大変だった為です。
買って頂けると、取材費用の足しになります。
どうぞよろしくお願い致します。
クリアファイル(3枚入り)販売ページ
ポスター(B3版)販売ページ
八九式重擲弾筒(はちきゅうしきじゅうてきだんとう)の図解。
パラオで玉砕されたある少尉さんのご遺族より拝受しました。
外見のみ描かれた図は数多くありますが、内部構造まで
描かれたものは初公開かな?と思います。
八九式重擲弾筒は歩兵の分隊単位で配備されました。
いわゆるグレネードランチャーで、八九式榴弾と呼ばれる
専用の弾薬か、手榴弾に噴進器と呼ばれるアタッチメントを
取り付けることで、手投げよりも遠くに打ち出すことのできる
ポピュラーな火器です。
こうして拝受した資料が我が家に数多く眠っているのですが
なかなか整理できず追いつかない状況にあります。
この書類の残された少尉さんは兵隊叩き上げの少尉でした。
現在でいうところのベテランの中間管理職であります。
火器の扱いはもちろん、
飯の炊き方から、洗濯の仕方、新兵の教育方法など
多岐に渡りマニュアルがあります。
陸軍の小隊単位での運用方法が実に細部まで書かれていて、
時間をかけて研究したら、斬新かつ、素晴らしいものができそうです。
私は今のところ、手一杯ですので、
研究したい方がいましたらぜひお問い合わせください。
先日、お知らせしたパラオ・ゼロファイタープロジェクトですが
早速、出資者様が見つかり、出資金で
Tシャツ100枚を生産することになりました。
販売ページの構築も追いつかないまま、一日で
いきなり100枚です!ありがとうございます!
年末にペリリュー島の子供たちに配布できます。
1,700円以上の出資でお名前(企業様でしたらロゴマーク等)を
Tシャツに入れさせて頂いております!
どうぞよろしくお願い致します!
久しぶりに訪れたペリリュー島では、島中に、水色の自転車が
行きわたっていました。
それに跨ってやってきた島民の小さな女の子が
ニコニコしながら、こう言うんです。
『チャイナ・バイシクル!チャイナ・バイシクル!』
中国から貰ったんだそうです。
もとより、中国とパラオは国交がありません。
パラオは台湾(中華民国)を国家と認めているため
中国とは絶縁状態です。しかしながら、経済の力は大きく
中国は金の力でパラオに進出しつつあります。
そしてパラオの広大な領海に侵入し密漁を繰り返しております。
沿岸警備隊のないパラオ政府はこれに対抗できる術はなく
死者が出たことは以前にも述べた通りです。
私は、日本として出来ることはないかと考えました。
そうだ、自分のところのTシャツを配ろう。
ペリリュー、アンガウルの子供たちは、想像以上に、貧しい!
服が一枚あれば、しばらくしのぐことができます。
最初は日本とパラオの国旗をプリントしたTシャツにしようかと
考案していましたが、定番すぎる。もうひとひねり欲しい。
ただの零戦Tシャツというのも押し付けがましい。
そこでこのようなデザインを考案しました。
我が国は、支配をしない。我が国と太平洋アジア各国の
歩むべき道は、それぞれの独立と共存共栄。
そこが中国との大きな違いであります。
二つの国家のシンボルの融合。
極めて扱いが難しいのでありましたが、昭和19年、
多くのパラオ人の協力があって、米軍進攻を阻止し、
本土の防波堤となることができたのだから、これはありだと
私は考えています。パラオ玉砕がもっと早ければ
本土進攻を許し、泥沼の日本本土決戦、
そして北海道と東北地方はソ連軍に分割統治されていたかもしれません。
そんなことを考えながら、一晩でこのデザインを描きあげました。
1,700円以上の出資でお名前(企業様でしたらロゴマーク等)を
Tシャツに入れさせて頂いております!
どうぞよろしくお願い致します!
今週のヤングアニマルをぜひ買ってください。
連載中の『ペリリュー 楽園のゲルニカ』ですが
いよいよ、物語の核心部分に踏み込みました。
ペリリュー戦では民間人の集団疎開に成功し、一人も犠牲者が出ていないと、
インターネット等で美談になっておりますが、私は現地で取材して、
また日本、パラオ双方で直接の証言を聞いて、それは嘘だと
ずっと唱え続けてきました。拙著に記した通りです。
「民間人犠牲者の存在に言及されているのは篠原さんの本だけだった」
そう言って
武田一義先生から連絡を頂いたのは第三巻が発売されたときのことです。
この話に、良いも悪いも無い。
武田一義先生とありのままを描かねばならないと
いうことで意見が一致し、そうした証言を集めてきたわけです。
日本が勝手に始めた戦争で
多くのパラオ人に迷惑をかけた、これは事実です。
ペリリューの戦いを、日本人の一方的美談にするなど、
驕りも甚だしいと感じておりました。
我ら誇り高き大和民族の末裔なら、
そうした主張は控えるべきであります。
青年誌なので、立ち読みはできません。540円です。
ぜひ、買ってください。収入が武田先生の応援に繋がります。