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2016年9月19日 (月)

パラオのお葬式

アンガウル島に渡ったら、ちょうどお葬式の準備にぶつかってしまい
島民の方々は忙しい最中でした。そんな中、島民の方々には
本当にお世話になりました。
 
パラオのお葬式は、日本のお葬式とはだいぶ違います。
日本の場合ですと、ご不幸があると
夜中でも電話がかかってきて
翌日か翌々日にお通夜、告別式と、慌ただしく済まされてしまいます。
 
パラオの場合、準備期間が長いのが一番の特徴です。
ご不幸があってから、お葬式まで
短くても数週間から長い場合は2ヶ月もかかります。
この間、街中にお葬式の宣伝ポスターなどを貼ったり
遠方の親戚(グアムなど)に連絡して仕事を休む段取りをします。
もちろん豪華な料理やお酒の用意もします。
 
この間、ご遺体は病院の冷蔵室で保管されています。
 
なぜ、こんなにも準備期間をとるのか、それは
一人でも多くの参列者を集めるためで、すなわちお香典の額を
少しでも増やしたいという思いからです。パラオでは
お香典の習慣と金額が兎角、重視されています。
 
お香典は受け取るや否や早速開封され、
その場で発表されます。ラジオでも大々的に放送されます。
高額なお香典を出した方は評判が上がります。

良いとか悪いとか、言いたいのではなくて、そういう文化なのです。
 
お葬式では大音量で音楽を流し、お酒や料理が
振舞われます。はじめて目にした方は
それがお葬式だとは気付かないと思います。
 
パラオは女系社会ですので、
結婚の際は男性側が女性のお家へ多くの贈り物を
する習慣があります。とにかく結婚するとなると
男性側の負担は大きく、それをお葬式のお香典で取り返そう、
という考えもあります。
故人が生前の借金をお香典で返済した
という話も聞きます。

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