「雷電」パイロットへのインタビュー
今週は「雷電」のパイロットだった方へインタビューを行います。
今回インタビューする方は、厚木の第三〇二海軍航空隊で
赤松貞明中尉の二番機を務め、B-29やP-51と空戦を経験されました。
(下記の動画4分33秒辺りで登場する指導役の搭乗員が赤松さんです)
最後の空戦では頭部に被弾、負傷し、片目の見えない状態で
不時着成功しました。「雷電」での不時着は難しく
事前に電話でお話しした際、
「雷電で不時着することは、これはもう殉職と同じですから」
と語ってくださいました。
「雷電」の着陸速度は87ノット(大凡時速162キロ)です。
ゼロ戦二一型の着陸速度64.5ノット(同119キロ)と比較しても
高速であることがわかります。この速度が着陸時における難度を上げ、
訓練時間の短い搭乗員には恐れられました。
速度だけの問題ではありません。雷電は翼面荷重がゼロ戦に比べて
恐ろしく低く、不安定な飛行機でありました。
とはいえ、戦後、「雷電」を鹵獲しテストした連合軍には好評価でした。
機体にトラブルを抱えず、きちんと訓練時間を重ねていれば
問題の無い着陸速度でした。
当時から「殺人機」「欠陥機」などと不名誉な噂が払拭できない
「雷電」ですが、数ある海軍戦闘機の中で
最も多くのB-29を撃墜した機体です。形はズングリムックリで
お世辞にもスタイルが良いとは言えませんが、
パワーだけは飛び抜けており、他を寄せ付けない
迫力がありました。そうした魅力から「雷電」に
根強いファンがいるのも確かです。
「雷電」について、今回は掘り下げて行きたいと考えています。
※画像は352空の雷電
何かと日本機はまったくB29に歯が立たなかったとか言われていますが、実際に撃墜記録もありますし、精度を上げるために毎回1万メートルで飛んでくるわけでも無い訳です。
雷電もあまりに評価が低い気がしますので、レポートに期待します。
投稿: ふらんか~ | 2016年7月 4日 (月) 20:17
ふらんか~さん
ありがとうございます!仰る通り、B-29が一万メートルを飛んだのは最初のほうだけで、
戦果を上げるために高度を落としていましたね。だいぶ撃墜されたようです。
投稿: 篠原 | 2016年7月11日 (月) 16:49