彼岸花
鹿沼市(旧粟野街)にあるお寺、常楽寺です。
ここは彼岸花(曼珠沙華)の群生地として有名で
今年も見頃を迎えています。
※見頃は9月中旬~下旬で年によって前後します。
彼岸花は墓地の境目や畦道、田んぼの土手などに多くみられ
根に猛毒を持つことから、墓を荒らすモグラを避けたり
農作物への被害を防止する目的でご先祖様が植えたのが
始まりとか、他に諸説あるようですが実際のところ
その歴史は解明されていないそうです。
そんなミステリアスな要素も相まって、この花を持って帰ると
「家が火事になる」という言い伝えがあり、子供の時分、
祖母から激しく叱られたものです。
しかし、最近ではそんな言い伝えを知る世代は高齢化し
忘れ去られつつあります。屋内に切り花として飾られていたのを
初めて見たときは驚きました。
最近は園芸用の品種として白や黄色の花を咲かせるものも
あるそうです。時代はすっかり変わりました。
とはいえこの花が咲くお彼岸はご先祖様が最も身近に
感じる頃です。黄泉の世界と少なからず繋がりがあるのではないかと
いろいろと想像を膨らませています。
常楽寺
栃木県鹿沼市下粕尾949
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