2013年
今年も様々な出来事がありました。
多くの方々にお世話になり、また支えられた一年でした。
感謝申し上げます。
今年は西日本の戦跡をすべて巡礼すべく走り回り
概ね目標達成を致しました。兎角
四国の素晴らしいおもてなしの心、九州の人柄に
感動しました。どれもこれも思い出深いのですが
ひとつあげるとするなら、二度の硫黄島派遣です。
生まれて初めて航空自衛隊の軍用機に乗せてもらいました。
硫黄島は想像していたのと違って、実に美しい島でした。
内地は真冬でも硫黄島では初夏のような風が心地よく、
深い緑と群青の海が広がっていました。
ところが遺骨収集の現場に於いては
言葉に表せない悲しみがあり、
ぜひとも、この気持ちを持って帰って、戦争を知らない
若い世代に伝えたいと、改めて強く決心しました。
ご遺骨を抱いて輸送機が内地の基地へ着陸して、久しぶりに
街の姿をながめたとき
ケータイに触れながら行き交う人々を見て
違和感を覚えるのと同時に、
日本は元来、こんなに豊かな国ではない。
いつかツケがまわってくるのではないか、と
不安に襲われました。
高齢の方も、櫛の歯が欠けるように
この世を去って行きました。
来年も出来る限り、そういった方々の気持ちを
残し続けるのと同時に、若い世代へのバトンを渡す
役割を担えれば幸いと考えております。
バトンはただ渡すだけではダメなんです。
上手に渡さなければ。
来年もそうぞよろしくお願い致します。
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