あの世とこの世
日光市猪倉山泉福寺での送り盆でした。
黄昏時、ろうそくのともしびです。
ご住職のお話しによると、黄昏時(たそがれどき)というのは
この世とあの世の繋がる時間帯で、
この世の夜が、あの世の昼になるのだそうです。
あの世というものは、衣も逆に着るし、この世に居る我々からしたら
それは、おかしいと思うかもしれないけど、あの世では
何ら、変なことではないのです。だから元来、お葬式というのは
夜に行っていた。夜に死者を送り出せば、ちょうど、あの世の朝に
到着するからです。それを昼に変えてしまったのは
我々、この世の者の都合なんだとか。その名残がお通夜という
形になった。
あの世とこの世も遠いようで、意外と近い。
あの世は、すぐそこにある。ただ目に見えないだけ。
我々の考え方次第で見えてくる。
そう考えれば、すべての生き物や自然、つまり森羅万象の見かたが
かわってくる。そうなのです。亡くなった大切な人も
すぐ近くにいる。そしてあなたを見守っていることでしょう。
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