コロールのメインストリートからはずれた、WCTC側一本目の裏通りは
かつて「芸者通り」と呼ばれた、南洋一の大繁華街で
道の両脇には遊郭が並んでいたのでした。
将校さんの遊び場として、また兵卒も(人によってですが。まったくそんな遊びはなかったという方もいますので)
出征前の最後のひとときを過ごしたと言われております。
パラオは物資も比較的潤沢にあり、当時としては豊かたほうでした。
ただそれは昭和十九年三月三十日までの話です。
少しばかり残る、当時の面影を探りながら歩いてみることにしましょう。
高いビルがパレイシアホテルです。(この国で一番高い建物です)
現在は閑散として民家や小さなストアー、アンガウルの州オフィスなどがある程度です。
メインストリートと違って人通りが少ないので
夜間は歩かないようにしてください。
当時、コロールで一番か二番目に大きかった遊郭「鶴之屋」。
現在は一般の民家です。コンクリの基礎と建物はそのままですが
ピンク色に塗られたのはもちろん戦後。
もう少し奥まで行ってみましょう。
「鶴之屋」の門柱です。現在は一般の民家です。
奥まで見たかったのですが、住人がいなかったので
声もかけられず、あまりウロウロして怪しまれてもたまらんので
この辺で失礼します。
さて、芸者通りに戻ってしばらく歩くと、これも日本時代の建物です。
「活動写真館」です。活動写真というのは映画のことです。つまり映画館。
当時コロールには活動写真館が二ヵ所もありました。
活動写真という言葉、日本ではすっかり使わなくなりましたが
パラオ語では映画のことを「カツドー」と言います。
本当ですってば!
現在、コロールに映画館はありません。レンタルDVD屋さんならありますけど。
芸者通りの散策終了。接続するTドッグで心地よい潮風を浴びます。
奥に見えるのはレンタカー屋さんとガソリンスタンド、
ウエストプラザホテル・バイ・ザ・シーです。
※West Plaza by the Sea パラオでは中堅クラスのビジネスホテル。
一切、飾りっ気はありませんが、帰って寝るだけという方なら、綺麗で安価なのでおすすめ。
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