0.7気圧
季節の変わり目で体調崩していませんか?
人間の身体は気圧の変化にとても弱いです。
今回は姉妹サイト「空のカケラライブラリ」様より
CAつばさ先輩が気圧が体に与える影響を解説します。
ジェット旅客機は離陸後少しずつ高度を上げ、高度約1万メートルを音速に近い、
時速約900km(亜音速)で飛行します。機内は気圧を調節する装置(与圧装置)
とエアコンにより地上に近い環境を人工的に作り出していますが、水平飛行中の高
度における機内気圧は約0.7気圧程度で、標高約2千メートルと同じ環境です。
富士山で例えると5~6合目くらいに相当します。気圧の低下に伴い機内酸
素分圧も地上の約80%となります。
職業柄一日何度も離着陸を繰り返すCAは身体に多くの負担がかかります。ま
た、機器の結露を防止する為、機内の湿度を下げており、お肌や健康にもベス
トな状態とは言い難い環境です。
機内を1気圧にすることは技術的には可能ですが、航空機の隔壁が分厚くなっ
てしまい、重量の増加に伴う著しい燃費悪化となり現実的ではありません。
このように、CAは過酷な職場環境で身体を酷使する大変なお仕事で、決し
て長くできるお仕事ではありません。乗客の皆様はCAさんに迷惑をかけな
いようにして、負担をなるべく少なくするよう務めましょう。
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