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2016年8月 3日 (水)

赤井照久氏『徹底抗戦・アンガウルの戦い』月刊『丸』掲載のお知らせ

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戦史研究家の赤井照久さんの執筆された、長編読物
『徹底抗戦・アンガウルの戦い』が8月27日発売の

月刊『丸』10月号に掲載となります。
赤井さんと私は、調査の過程でこのブログを通じて
ご縁がありました。赤井さんがアンガウルの戦記を送り出して
くださるということで、採用になるかどうか、ドキドキして
待っておりましたが、無事採用となり、非常に嬉しく
ここに報告する次第であります。
 
赤井さんは米陸軍第81師団の資料を調査し
アメリカ軍がどのようにアンガウル島を攻略していったか、
1200名のアンガウル守備隊を相手に、どれだけの犠牲を払ったか、
詳しく述べられています。 米陸軍81師団からの視点を
扱った書物は今まで無かったので、貴重な内容です。
 
同時に、書かれた日本側の視点では
不死身の分隊長と呼ばれた船坂弘軍曹を主軸に
書かれています。不死身と呼ばれる所以もこれを読めば
理解できるでしょう。守備隊がいかにして、徹底抗戦を
貫いたのか、戦闘の描写から窺い知ることができます。
わずか1200名の守備隊が2万人以上の米軍兵力
(および戦車・艦砲射撃・航空機)を相手に1ヶ月以上も持ちこたえた
事実は、世界中探しても極めて希な例であります。
 
船坂氏はアンガウル島から生還された後、渋谷の
大盛堂書店を設立。数々の手記を発表し

その売上で、パラオ各地へ慰霊碑の建立や遺骨収容を
積極的に行いました。戦友の弔いに最も心血を注いだ人物であります。 
 
赤井さんの本では、その船坂氏の数々の著書から
わかりやすく記事を抜粋してまとめてありますので、興味を持たれた方は
そこから個々の戦記をお読み頂いてもベストかと思います。
  
このアンガウル戦記は
精査に精査を重ねられた、最新版かつ、概要を知るにも
とてもわかりやすい内容となっています。
 
なお、『丸』8月号には、同じく赤井さんの書かれた 
『UボートU66vs護衛駆逐艦バックレイ』が掲載中ですので
ぜひとも合わせてお読みください。

コメント

 ご紹介、感謝いたします。篠原さんの各方面におけるご活躍、祈っております。人生=冒険かもしれませんね。
 赤井照久

赤井様
こちらこそ、アンガウル島の戦いを記事にしてくださって
ありがとうございます。また掲載の機会を楽しみにしております!

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