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2016年4月23日 (土)

飛燕戦闘機隊々歌完成

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YouTube: 飛行第二四四戦隊歌(飛燕戦闘機隊々歌)

お陰様を持ちまして、
飛行第二四四戦闘機隊歌(飛燕戦闘機隊々歌)が再現完成致しました。
この曲は、昭和20年に古関裕而さんが飛行第244戦隊を慰問された折に
作曲され
隊員の間で終戦迄歌われたものです。終戦間際ということもあり
正確な楽譜が見当たらず、苦労の末、再現したものです。
再生は上記のサムネイルをクリックして下さい。
 
楽曲の再現にあたって、元第244戦隊で実際に飛燕に
搭乗されていた
竹田五郎元大尉に協力を頂きました。
 
歌唱もプロの方にお願いしました。歌は御堂諦さんです。
飛燕が高度一万メートルを飛翔するような躍動感と
迫力、力強い歌声をぜひお聴きください。
 
メロディー再現、および演奏あたっては
音楽家の久保亜未さんにお願い致しました。
 
全ては上の方々の協力の賜物であります。
心より、御礼申し上げます。ありがとうございました。

後世に伝えていければと考えております。 
 
なお、御堂さんが自ら作成された動画には特攻機も映っております。
元来、この曲は
飛行第244戦隊の戦隊歌でしたが、飛行第244戦隊は
知覧へ移動後
特攻機の直掩も行いました。竹田氏は特攻機の直掩に度々出撃し
「喜界島上空で特攻機がバンクを振って別れて行く姿が忘れられない」
とのお気持ちを語ってくださいました。そういった全ての
「飛燕」そのものの歌として、飛燕戦闘機隊々歌として
聴いてくだされば幸いです。
 
作曲:古関裕而/作詞:南郷茂宏(昭和20年)
歌唱:御堂諦/編曲演奏:久保亜未(平成28年)
 
特別協力:竹田五郎元大尉(244戦隊飛燕隊)
企画:篠原直人
 
平成28年10月19日追記
飛行第244戦隊歌(飛燕戦闘機隊々歌)は
昭和20年2月10日、古関裕而氏が飛行第244戦隊を
慰問した折、
作曲し贈られたもので、隊員の間で広く親しまれ、
NHKでも放送された。(放送日時不明)
 
飛燕が高度一万メートルを飛翔する姿を表現した
明るく力強いメロディーが特徴である。
なお、作詞は川崎航空機社員、南郷茂宏氏によるものである。
 
戦後、飛行第244戦隊出身者は、航空自衛隊
第一航空団初代飛行隊長小林照彦をはじめ、6名以上が
航空自衛隊で活躍。その黎明期を支えた。ゆえに
当楽曲は航空自衛隊とは極めて縁が深い。
 
譜面、歌詞の再現および保存は、飛行第244戦隊出身で
第14代航空幕僚長兼第12代統合幕僚会議議長である
竹田五郎氏協力のもと行った。
 
竹田五郎さんのお話し
高度1万メートルの戦い(2)


コメント

お久しぶりです。
隊歌の再現おめでとうございます。

こう言った隊歌などは楽譜や歌詞があっても、再現ができないものもありますからとても貴重なものですよね。当時の心意気や心情を察することができる素晴らしいことだと思います。

金澤さん
ありがとうございます!

作曲者の古関裕而は超有名人ですので、辛うじて
節が歌い継がれて残されていたものですが
失われた曲も多くあったでしょうね。今後も残せるものは
歴史的資料として再現して残していこうと思います。

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