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2026年5月29日 (金)

東京湾岸24時(1) 東京ディズニーリゾートのアルバイト

20歳前後だったと思います。
東京ディズニーリゾートで働きたくて
アルバイトの面接に行きました。
 
正直、当時の私はディズニーのキャラクターに
詳しかったわけではありません。ただ、
「お客さんに喜んでもらう仕事」や、
「夢の舞台がどんなふうに作られているのか」に
強い興味がありました。
 
応募のきっかけも、無料配布の求人情報誌で
見かけたからです。
 
面接会場は、ディズニー公式ホテルの劇場を
まるごと貸し切った場所でした。
スタンド席で応募用紙を書き、書き終わった人から
順番にステージへ下りていき、面接官と向き合う形です。
 
隣にいた女性はとても熱心なディズニーファンのようで、
「ディズニーランド(シー)でアルバイトをするのが長年の夢だった
至高のアルバイトだと思う」と熱く語っていました。
 
その姿を見て「この人には勝てそうにないな」
とも思いました。
 
でも、ディズニーの仕事はキャストだけではありません。
裏方を含め、いろいろな業種があります。
だから、まだ完全にあきらめてはいませんでした。
 
応募用紙を出し終え、私はその場を後にしました。
 
会場には、とにかく本気でディズニーで働きたい人たちが
たくさんいました。その熱量に圧倒されながら、
「自分に声がかかることはあるのだろうか」と思い、
半分はもうダメかもしれないという気持ちで、
ディズニーリゾートラインに乗って帰路についたのを
覚えています。
 
車内はカップルや家族連れがほとんどでした。
その楽しそうな姿を見ながら、もし採用されたら、
この人たちの夢を壊してはいけない。
自分は裏側を知る側になるのだから、徹底して仕事に
徹しなければいけない。そんなふうに、ひとりで
覚悟を決めていました。
 
当時のディズニーのアルバイトは登録制で、欠員が出たら
順次声がかかる仕組みでした。希望職種は出せますが、
やはり人気の職種は倍率が高く、お掃除やセキュリティなど
であれば、比較的早く採用されることもあると直接聞かされました。
 
今思えば、あの面接で強く感じたのは、ディズニーで働くという
ことは、ただ好きな場所で働くということではなく、誰かの
大切な一日を支える側に回る覚悟を持て、ということだったと
思います。
 
つづく

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