« 帝国陸軍飛行戦隊マーク(尾翼マーク)総覧 | メイン | 『零式戦闘機の全て』デジタル素材頒布開始 »

2018年9月21日 (金)

青いクジラさん、デビュー。

Img01

いよいよ本格配備が開始されました。
航空自衛隊の戦術輸送機
C-2「ブルーホエール」(青いクジラさん)です。
大きいのに見た目もかわいいです。
航空自衛隊の中でも一番好きな飛行機です。
 
以前、府中の基地祭ではじめて目撃しました。
C-2は機体が大きくて小さな飛行場には着陸できないので
「今から上空を飛びます」とのアナウンスがあり、巨大なクジラさんが
上空をゆうゆう通過したのを憶えています。

Photo01
▲前身となる戦術輸送機「C-1」
前身となるのはC-1という中型の輸送機です。ところがこのC-1は
貨物室内の一部を利用して増槽タンクを装備しないと、入間から
硫黄島さえ辿り着かないという足の短い飛行機になってしまいました。
なぜなら、C-1計画当初の国会の討論で、
「航続距離の長い輸送機の導入は覇権主義の再来ではないか」
と野党から批判された事案が影響したとされており、
ベトナム反戦運動や70年安保闘争、沖縄返還闘争によって
革新勢力と鋭く対立した佐藤栄作内閣下において、
社会党などの批判をかわすため、意図的にC-X(のちC-1)の
航続距離を短縮するよう
計画された、というたいそうもったいない経緯がありました。
 
C-1も航続距離と物資搭載量は少ないものの、戦術輸送機ですので、
敵の対空砲火をかいくぐる戦闘機のような機動で
最前線の戦地へ緊急物資を送り届ける性能を持っています。
 
そうした経緯がありましたので、
C-2の配備が開始されたことは誠に安心であります。
 

F1f90d5060b74a5b8adfbc55d035cf51 
▲C-1とC-2の大きさを比較すると
こんな感じです。
荷物がたくさん載るようになって、航続距離と速度も向上しました。
今後の活躍に期待しています。
(↑こちらのイラスト素材は空のカケラデジタルストアで頒布中であります)
 
追伸
ブルーホエールはシロナガスクジラの意だそうですが、
公式サイトでは親しみを込めて青いクジラさんと紹介されています。
 

Pc_08_2 
▲C-2量産機(手前)と実験機(奥) 

 
航空自衛隊公式サイト


コメント

人殺しの道具がかわいらしい?

コメントを投稿