フェラーリオーナー某氏の話
車好きをこじらせて、サーキットや
オーナーズクラブの会、峠や首都高など
色々な所に顔を出していました。
友達もたくさんできました。
フェラーリやランボルギーニ、ポルシェなど
高級車に乗っている方とも知り合いました。
同じフェラーリオーナーでも
お話ししていてとても楽しい人と、つまらない人に
分かれてしまいます。
つまらない人は単なる高級車自慢に終始する人です。
「これが限定で、レアで世界で数台しか作っていないから高くて凄い車なんだ」
とか言う人です。こういう話はものすごくつまらないです。
あくびが出ます。
一方で面白い人。実にシンプルです。話の内容が高級か否かではなく
「なぜその車が好きなのか?」が純粋に話せる人です。
面白い人の代表格でS氏という人がいます。
一戸建てを諦めてフェラーリを購入し「庶民派フェラーリ」を自称される
S氏は、もう、やることなすことが全て破天荒でありまして
話もぶっ飛んでいて面白いです。アニメオタクでもあるS氏は
「迷ったら買え!」
「ふたつとも買えばいいじゃないか」
「買わぬ後悔より買って後悔!」
などなど、数々の名言を私に授けてくださった
恩人(迷惑?)であります。
そのS氏が一戸建てを諦めてフェラーリを買った理由ですが
「音がサイコーだから」なんだそうです。
確かに、あのフェラーリサウンドはフェラーリでないと絶対に出ない。
エンジンとマフラーと車体デザイン
どんなに同排気量のマシンを改造したところで出る音ではありません。
「ワシはあの音を買ったのじゃーー!」
極めてブレが無い生き方に敬服しておりますと
「ヘッドライト片方で120万円だぞ!高過ぎる!!」
などと
と泣いていることもしばしばあります。
「フェラーリのエンジン音を響かせてワシのマシンが走るとき
ああああ!生きていてよかった!!!と心の底から思う!」
一緒に高速道路を走っておりますと、
確かに、フェラーリの音は何にも代えがたい、素晴らしく
官能的だと、感じるのであります。
蛇足でありますが、
S氏はすごく愉快な方だったので、その後、綺麗なお嫁さんを貰い、
最終的に一戸建ても手に入れておりました。
結果的に、という話です。
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