226事件の記憶
226事件の回想。
戦友会で伺った水足さんの回想を少し書きます。
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雪が降る、静かな日だった。
僕は家が向かいでポン友の富安と学校へ向かった。
しかし市電は止まっている。仕方がないので
学校まで雪の中を歩いた。
何時間も歩いて学校へ到着したが、なんと休校だという。
あんまり大きな声じゃ言えないが、僕と富安は大喜びして
家に帰った。
思い返せば、家に帰る途中、静かな街の中を
騎馬将校が伝令に駆け回っていた。それが青年将校の決起だと
聞いたのは後になってからだった。
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ここで言う富安というのは後にエンタープライズに突入した
富安俊助中尉のことです。この時はまだ中学生(旧制)でした。
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