アフリカマイマイと寄生虫
アフリカマイマイです。
その名の通り、アフリカが原産ですが、1935年(昭和10年)日本移民が
食用を目的としてパラオに持ち込み、旧朝日村(現在のアルモノグイ辺り)で養殖を始めました。
しかし、川の氾濫で逃げ出し、ガルミスガー川流域に広がり
やがてパラオ全域に繁殖しました。
植物や果物への食害がひどく、駆除されましたが、絶滅できず現在に至ります。
コロールの市街地でもよく見かけます。(特に雨の夜に多い)
気をつけたいのは、『広東住血線虫』という恐ろしい寄生虫を持っていることです。
戦時中、食べるものがなく、このカタツムリで命を繋いだ兵隊さんがいるので
命の恩人とも言える一方で、生煮えを食べた兵隊さんは、寄生虫にやられて亡くなりました。
船坂弘著『ペリリュー島玉砕戦』によると
「我慢できずに生煮えで食べた者は、どういう訳か、脳をやられて死んだ」と記してあります。
広東住血線虫は、人間に寄生すると、脳へ進入し、死に至ります。
同様にネズミもこの寄生虫を持っていますから、気をつけてください。
もし、触れてしまった場合は、よく手を洗いましょう。
コメント