うなぎを食べない栃木県民?
みなさんの地域ではうなぎ食べますか? 栃木県にはうなぎを食す習慣の無い(禁忌とされる)地域があり、 それらの地域の子供たちは川遊び中、絶対にうなぎを捕えてはならず、 万が一網などにかかってしまったら、それはそれは母に 厳しく叱責されました。 習慣というのは不思議なもので、ご当地の人々はそれが当たり前過ぎるが 故、禁忌である理由を全く知らない、深く考えたことはないというの人が 多いのですが それでも禁忌地域で聞き込みするといくつかの説が ポツリポツリと出てきました。 「うなぎは神様だから絶対捕まえてはいけない」 「昔、大きな水害があったとき、大うなぎが現れて 水をせき止めてくれたので村が助かった。その恩を忘れてはならない」 などなど、お家によって言い伝えが様々ですが大元の考え方は同じようです。 現在のところ、答えに一番近いものがあるとするなら「うなぎは星宮神社 (栃木県各地に点在する神社)の神聖な『のりうま』であるから大切に扱え」というお話しです。そこで星宮神社を訪ね、宮司さんに理由をお伺いしてきました。宮司さんによると、『のりうま』であるうなぎは、神様そのものではないのですけど、神様のサブキャラのような位置付けで古来より大切に扱われてきた、というお話でした。 故に、星の宮神社の氏子さんはうなぎを食しませんが、 そうした地域は栃木県全体に星の宮神社とともに局地的に 分布する形で習慣化しています。だから、同じ町内でうなぎを 食べるお宅もあれば、隣の家では禁忌ということもよくある話です。
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