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2016年12月19日 (月)

あなたの顔を私は知らない

個人ブログの衰退が著しい。
その最たる要因はSNSの台頭である。
 
以前は個人ブログを書いていた人たちも殆どが閉鎖して、
ツイッターやインスタグラム、フェイスブックなどに移行している。
 
SNSに投稿された記事や画像は、他人のタイムラインに表示され
それが興味があっても無くても、とりあえずは他人の目に触れることになる。
これにイイネを押すかどうかはまだ別の問題であるが、
今日、何を食べたとか、どんな些細な事でも、強制的に目に触れるので
「注目されている」「読まれている」「繋がっている」といった
満足感が得られるのである。老若男女、かまってちゃんと言ったら悪いけど
仮にも一億総芸能人時代の到来である。
 
個人ブログが衰退したもう一つの大きな要因としては、こうしたSNSに
投稿された記事や画像が、キュレーションサイト(まとめサイト)に
吸い上げられてしまって、見る方も、投稿するほうも、それが楽チンであり
第一次情報を発信しようという気概が失せてしまったのか、と私は考えている。
 
そんな時代に、こんな個人ブログをやっているのは何者なのか。
自分でもよくわからないが、どうぜ個人研究をするなら
ノートに書いてしまっておくより、誰かの役に立てれば良いと
思ってとりあえず惰性で公開を続けている。
  
事実、このブログには一日に数千から多い時には一万以上のアクセスがある。
多くは検索エンジンからの訪問となっているが、どんな人が見ているのか、
書いている本人にはサッパリわからない。
 
こんなに見てる人がいるのに、イイネ!もコメントも殆どつかない。
SNSとは雲泥の差である。
 
たぶん、「オッケー、グーグル!」で気軽に調べてここへやってきて、
見て、情報が得られたら、それで満足しておしまいなんだと思う。
「オッケー、グーグル!」で来た人へ。あなたの顔を私は知らない。
保証の限りではないけれど、見てくれてありがとう。

 

孤独といえば孤独だけど、自分にはこれが合っているし
これで良いんじゃないかなと考えている。

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